熊本の場面かんもく家族支援・メンタルケア

場面かんもく女児が勇気を出して大勢の前で【発表できた】モチベーションとは

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全校生徒の前で話せたことがない小学5年生Kちゃん

Nさんのご両親からご相談を受けたのは、2023年12月。当時小学校4年生のKちゃんの状態をお聞すると
  • 家ではよくしゃべります
  • 学校では担任の先生とは小声で話せます
  • しかし、学校で話せる友達はいない

ご両親の心配事は

家では元気で明るい娘が、学校で話せる友達がいなくて辛そうです。このまま大人になってしまうのではないかと心配しています

その後、【新講座説明会】を経て

2024年2月から【かんもく改善講座】を受講されました。まずは親のかかわり方を学ぶ基本コースからです。

ご両親の感想

【講座1回目】親子関係の現状把握(依存型・自立サポート型)

(母参加) 本日は、ありがとうございました。
今までは、褒めることよりも叱ることの方が多かった様に思います。
褒め方にも、「褒める」「おだてる」といった違いがあり、反省する部分が多くありました
娘はよく「ママが大好き」と愛情表現をしてくれるのですが、私は照れくさくてきちんと愛情を返してあげていないなと思います。
しっかり子供の行動を観察し、自分の行動を変えていかなければと思いました。

(父)昨日は、講座に参加出来ずに残念でした。
妻からの話しや頂いた資料を拝見し、私たち親の行動で娘は育つ・変われると感じました。
私の前では元気いっぱいに振舞っている姿を見ると、つい場面かんもくということも忘れそうになります。講座で学んだことを実践し、娘が「学校行くの楽しいよ」と言ってくれるようにまずは行動観察を始めてみます。 

【講座2回目】行動の3種類とは/緘黙状態の把握

(両親参加)本日は、大変ありがとうございました。

最後は褒めることを意識して、講座のあとに子供達と接してみました。心なしか子供も嬉しそうな表情をしており、私もなんだか優しい気持ちになりました。

思い返すと、家族に対して「褒める、感謝の気持ち」を伝える事をしていない、上から言わない、子供と戦わないなど、当前のことが出来ていない事に気付きました。

躾と思ってやっていた事は、子供にしてみれば、ただイヤな事だと思い反省しております。

子供のためを思って受講を決めましたが、私たち親のためにも必要な事だと感じました。

焦らずゆっくりと子供と一緒に変われるように努めます。

【講座3回目】緊張のコントロールを学ぶ

(両親参加)本日は、大変ありがとうございました。

呼吸で緊張をコントロールする事と言われると特別な気がしましたが、深呼吸をして気持ちを落ち着けることは自然としていたと思います。これからは意識して呼吸法を行い、自分自身で緊張がとける状態を体感し、子供と一緒にやってみようと思います。

 今までこういうカウンセリング(で合ってますか?)を受けたことないので、子供の場面緘黙以前に人として必要なことを学べている気がします。もっと早く知り得ていたら、私の人生どうなっていたのかなと考えたりもします。これからの子供や家族のために、共に学んでいきたと思います。                              

【講座4回目】かんもく状態を維持している仕組み/不安の見える化

(両親参加)本日は、大変ありがとうございました。

昨日の夕方にダンス発表会用の撮影会が市の体育館であり娘を送迎しました。行きの車内で「リラックスできる方法があるからやってみる?」と言い、呼吸法3分を数回一緒にしました。特に苦しそうな事もなくスムーズにやっていて、「上手に出来たね、きっと大丈夫、楽しんできてね」と言い会場へ向かいました。体育館ロビーで同じクラスで練習している女の子に「Kちゃんだ」と、声をかけられても娘は返事はできずにいました。

こういう時のために受講しているのに、どこか気が緩んでいたのかなと思います。この1年間を有意義にするために気持ちを切り替えようと思います。

 

 

 

どうして私は話せないの?いつ話せるようになるの?

講座の感想の中で、ご両親が「学ぶ」ことで意識のパラダイムシフトが起こり、真摯に娘さんの緘黙改善のために努力し、声掛けが代わり行動が変わったことがよくわかる【感想】です。
 
ご両親の苦悩やもどかしさも伝わってきますが、5回目の講座以降、Nさん一家に変化が起こります。
お友達が自宅に遊びに来てくれるようになりました

ご両親の感想

 
【講座5回目】スモールステップチャレンジ<家庭編>
 
(両親参加)本日は、大変ありがとうございました。

子供から「私はなんで話せないの、いつ話せるようになるの」と聞かれたことがあります。私はKちゃんが話せるようになるために、今はパパとママが勉強中だから楽しみに待っててねと答えました。

子供がいつから悩んでたのかなと考えると、申し訳ない気持ちになります。

学校のお友達が二人も遊びに来てくれたことについては、本当に嬉しく有難かったです。

これをきっかけに学校生活を前向きに楽しんでもらいたいなと思います。

 又、「子供を褒めて育てる」こと自体は以前から知っていましたが、全然実践できていませんでした。本当の「褒める」を実践して、子供とともに私達も成長していきたいと思います。

【講座6回目】スモールステップチャレンジ<地域編>

(両親参加)

本日は、大変ありがとうございました。

地域編のチャレンジで買い物時の支払いを親と一緒にと聞いて、そう言えば去年はコンビニの支払いを一人でするのを遠くからドキドキしながら見守っていたなぁと懐かしく思います。今ではすんなりと一人で会計もできて成長していると感じます。

又、コンビニのeプリントでアニメキャラの写真が欲しいと言われ一緒に行った時は、千円札しかなく子供にレジで両替してきてと何気に言ったところ、両替の意味も分からないのに喜んでレジに行き、百円玉を持ってきました。自分の欲しいものが買えるとなると、店員さんに自分から話せるんだととても驚きました。

 先月20日の受講後に、市の文化センターで娘のダンス発表会に参加してきました。学芸会レベルの催しかと思ったらかなり規模が大きく、習いだしてから4ケ月しか経ってないのにこんな舞台で踊るの?とこちらがドキドキしました。

終わってから、どうだった?と聞くと、「楽しかった!またやりたい!」と言われ、頑張ったねと褒めました。あの舞台で踊れる度胸があるのに、なぜ話せないのか不思議なのですが、娘のなかでは「話すと踊るは別」なんだとうと思いました。

 いろいろ想うところはありますが、前に進む努力をしている娘を応援したいと思います。

【講座7回目】ステップチャレンジ<学校編>

(両親参加)本日は、大変ありがとうございました。

これから学校編チャレンジを始めるにあたり、ハードルが上がったなと正直思いますが、ここを乗り越えないと中学校や高校に影響しますので、よく話し合い出来そうな事を探そうと思います。

仲良くしてくれる友達もクラスが違うのに娘を気にかけてくれて感謝しかありません。人と人とのつながりは大切だなとつくづく思います

 ちなみに昨日の受講中にきょうだい2人でコンビニにおやつを買いに行き、楽しそうに帰宅しました。娘に「袋いりませんと言えた?」と聞いたら、言えたよと返事をしたので、「よく言えたね、やったじゃん」と褒めました。そして、すぐにちょっと公園に行ってくると、また2人で出ていきました。ちょっとしたきっかけがあれば、変われるんだなと実感しております。

【講座8回目】まとめと振り返り
 
これまでNさん夫婦が行った実践
 
 
・沢山Kちゃんを褒めるようになりました
・ご両親は挨拶は家庭からと考えて、朝夕の挨拶を子どもたちに積極的に声掛けしました
・結果より過程の努力を認めて励ますようにしました
 
 
 
Kちゃんのスモールステップチャレンジでの成功体験
 
 
・従妹と電話で話せるようになりました
・以前同じクラスで仲良しだった子が自宅に遊びに来てくれるようになり、交友関係が広がりました
・地域では一人で買い物が出来たり、店員さんに言葉で対応できるようになりました
・学校でも自ら積極的に行動するようになりました
・体育の時間や総合の時間にお腹が痛くなることが少なくなり、保健室に行くことが減りました
 
 
 
受講修了のアンケートより

【基本コース】終了アンケート  氏名 N 記入日 R6年 6月 2日

A:ミライ開花SMPT【基本コース】を受講してよかったと思う所(複数回答OK)

 

 

  • 子どもをほめて育てるという考え方◎
  • 場面緘黙についての知識が得られた◎
  • 具体的な対応策を教えて貰えた◎
  • 子育てに自信が持てるようになった◎
  • 講師の対応◎
  • 保護者同士の交流
  • その他

B,受講する前と比べて、受講後のあなたと子どもにどんな変化が起きましたか。

 

あなたに起きた変化

 場面かんもく症について理解ができ改善する方法が分かったので、前向きな気持ちで子供と接することが出来るようになった。

・子どもに起きた変化

 「おはよう、おやすみ」の挨拶がきちんと出来るようになり、コンビニでの買い物や公園へ弟を連れてよく行くようになった。また、学校でイヤなことがあると泣いていたが、それよりも楽しいこと(ダンスの習い事)を見つけたので前より明るく積極的になった。そして、自分がなぜ話せないのかを本で調べ、学校で楽しく話せるようになりたいと自発的に行動している。

 

 

C.この4か月全体を通しての感想をお聞かせください。

 去年の11月に参加した学習発表会で、周りの子は元気良く1/2成人の誓いを発表したが、子供はA3用紙に書いたものを見せていた幼稚園や小学校で話さないのはなんとなく感じていたが、この発表会から急激に子供の将来が不安になりました。何か子供に障害があるのではないか、育て方が悪いのか、遺伝なのかと酷く落ち込んだものでした。

 その後、妻が場面かんもく症ではないかと気付き、親子コーチングに参加を決意しました。

そして、基本コースを終え、子供は成長していると実感しております。

子供を観察し良い行動を「ほめる」、スモールチャレンジを成功して「ほめる」、出来なくても頑張ったことに対して「ほめる」、叱っても最後は「ほめる」と、子供の自己肯定感を高めることをしてきました。その結果、家庭でのあいさつから始まり、弟の世話や親への気遣いの言葉、学校のお友達との交流など、うれしいことが沢山ありました。本当に親子コーチングに参加してから、周囲の流れが良いほうに変わった気がします。

子供の話せない状態を見て、「Kちゃん、どうされたんですか?」と連絡をくれた保護者の方も小さいころに同じ症状だったと知りました。そして、そのお子さんがかんもく症を調べて、子供と接してくれています。

小学校での面談時に先生から、Kちゃんは小声だけれど自分から要件を話してくれるし、以前より保健室に行く回数も減っていると聞き少し安心しました。

子供の「学校で楽しく話せるようになりたい」という目標に向け、親子共々楽しく前向きに歩んでいこうと思います。

その後の【報告】

先日、フリマのイベント会場に行き下の子のおもちゃを見ていた際に、娘が「かき氷が食べたい」と言いだしました。

下の子が見終わってから買うからちょっと待っててね、と言い娘を待たせたのですが、しびれを切らせて「もう買ってくる!」と言い一人で行きました。

離れて見ていたのですが、声を出して注文し、支払いまでスムーズに出来ていました。

買ってきた娘に「大きな声を出さないと相手に聞こえないのに、よく注文できたね、買えたじゃんすごいね」と褒めまくりました。

無意識に娘が自分でしないといけなくて、成功したらご褒美がもらえる状況が出来ていたんだと思います。

かき氷を受け取りながら、本人もかなり嬉しそうでした。

私も嬉しかったので、共有させてください。

 

Kちゃんは、その後【ジブン進化コース】を経て、現在(24年12月~)トレーニングの最終段階【ミライ開花コース】で同じかんもく児の仲間と共にコミュニケーションレッスンをしています。
 
 

パパに褒められたいから立候補した

学習発表会の発表者に立候補の手を挙げた

小学校等では2学期の終盤に学習発表会なるイベントが行われます
なんと、Kちゃんクラスの代表で発表する何人かに立候補の手を挙げたのです
 
 
まだ一度も発表したことがないのに・・なぜ、と聞くと
パパに褒められたいから
と答えたのです
 
この時の結果は、選抜されず😭、悔しがっていたそうです。
しかし担任の先生によるとクラスの中では
 
最近、明るくなりました。それに加えて
✅授業中に、挙手🙋‍♀️する事が増えた→教室で発表が出来ます
✅話したい意欲が増してきている⇒お友達とは話せるようになってきた
✅さまざまな活動に意欲的に取り組んでいる
 
 
との事です
日々の学校生活でも頑張っていました💕👏
 

ついに願いが叶う!体育館で全校生徒の前で発表できた。

それはある日の委員会活動での出来事
お父さんからの報告は以下です
~★~~~★~~~★~~~★~~~★~~~★~
娘が頑張りました!
本日、体育館で広報掲示委員会の伝達があったのですが、なんと!娘が全校生徒を前にして壇上のマイク越しに自分の声で発表ができました!
内容は掲示クイズの答えを発表することで、10人で壇上に立ち答えを発表しました。
 
その後に【総合の授業】で、
熊本で起こった「過去の社会的テーマ」に関することを自ら進んで手を挙げて、2回も回答(これに関する差別とは何かなど)ができて大変嬉しそうに話してくれました。
弟には朝からお姉ちゃんが無事に発表できるように祈っていてね、とお願いしました。
 
成功した事をたった今聞いて、頑張ったなと思うと同時に一つの節目にきたなと思います。
土曜日は家族でお祝いをしたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

~★~~~★~~~★~~~★~~~★~~~★~

今回は、丁度1年前小学4年生の1/2成人式の時には壇上で話せず、紙に書いて掲げていたことから「場面緘黙」であることを意識したご両親とKちゃんの意識と行動が変化する過程をお伝えしました。

変化の要因は?

 

  1. まず、ご両親にパラダイムシフトが起こった
  2. 叱る、諭す指示型の子育てから☞当たり前のことでも褒める、努力を認める子育てにシフト
  3. 親自身の行動を見直し、挨拶感謝の言葉などの頻度が増し、良いロールモデルとなった
  4. 緘黙に対して、子どもと一緒に考え取り組んだ
  5. Kちゃんが自分の症状と向き合い、どう知ればいいかを考えて行動するようになった

 

 

ご両親の正しいサポートに支えられ、Kちゃんは小さなchallengeをして成功⇒次のchallengeも成功という具合に継続して体験を積んできました。少しづつ難しいチャレンジを成功させてついに「なりたい自分」を1つ叶えることが出来ました。

 

場面かんもく改善メソッド【ミライ開花SMPT®】基本コース

受講生全員の子どもが話せるようになりました

Kちゃんが共に学ぶ【’24年2月生】のかんもく児仲間たちも全員話せるようになりました

【子ども達の目標】

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【場面緘黙改善メソッド】

2025年1月生 新講座募集始まっています。

場面緘黙症でお困りの親御さんへ

・正しいサポートで話せるようにお子様を助けたい方

まずは下記のフォームより個別相談をご利用ください

 

 

初回30分【個別相談】申し込み

初回30分個別相談申し込み

「家では話すのに、どうして学校では話さないの」と、我が子のことが理解できずに困っている保護者様はいませんか?場面緘黙症は不安障害の一つで、話したいのに話せない状態です。我が子を理解することが支援の第一歩です。

  • 小さいころから、家以外で話すことが難しい

  • 家では元気でよくしゃべる

  • 小学校の中学年、高学年になって学校で話せなくなった

  • 聞かれたことに頷くことも非常にゆっくり

  • 緊張して体が固まる(動けなくなる)ことがある

上記の症状があるお子様のことで相談をご希望の方は

・お名前

・ご住所/電話番号/メールアドレス

・対象のお子様年齢(学年)

・かんもく状態の経緯を簡単に

下記のフォームにご記入いただき送信してください。

 

 

 

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    この記事を書いた人

    中之園 はるな

    現在精神科クリニックにも在籍し、カウンセリング実績延べ2,000人。育てにくい子を持つママの子育てを応援をしています。特に近年、緊張が強くて家以外では上手くはなせない、場面緘黙(かんもく)症の子が増えています。これまで場面緘黙に悩む親子、延べ4000人以上支援してきました。正しい知識と、適切な支援があれば少しずつでも話せるようになります。

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