熊本の場面かんもく家族支援・メンタルケア

「場面緘黙は治るのですか?」

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  *個人情報に配慮し、掲載の許可をいただいています。 F君の体験談

僕は、高校までほとんど学校で喋りませんでした。高校卒業後、自立したいと思い一人暮らしを始めました。人前では声が出ないのですが、母が緘黙ペアレントトレーニングを受けていた時、「練習」だからといって、一緒に買い物や飲食店に入ってお店の人と話すことをしました。注文をしたり、聞かれたことに答える程度です。それまでは、母が代わりに言ってくれていました。一人暮らしをしてからは、必要最低限の言葉は出せていたので何とかやっていけました。ところが、あるきっかけ(自分にとっては大変な出来事)があり、一大決心をして、他者に声を出して助けを求めました。その体験から「もしかしたら、自分は頑張れば喋れるかもしれない」と思いました。それから、カウンセリングの中でも先生と話してみようと思い、やってみました。でも、すぐに言葉が出なくて、言葉に詰まって言いたいことが少しづつしか話せません。就労支援施設でも、人と話すのができず特に大勢の人前で話すのは難しいです。

それでも、カウンセリングを続けていくうちに1対1なので、ゆっくり話すことがだんだんと出来るようになりました。就労支援施設の人が、一緒にカウンセリングに来てくれたこともあります。そこで先生から、施設で配慮する事とか、話す練習の仕方を担当の人に教えてくれました。その日の帰りの車の中でも、いつもより施設の人と話ができて嬉しかったです。

 F君は、現在カウンセリングの中では以前よりスムーズに話せるようになっています。話したい意欲は人一倍あります。ただし、ご本人も言うように、まだ会話はゆっくりで、時々頭の中で考えをまとめるかのように、会話が止まることがあります。しかし、以前は私の質問に答えるだけだった(受動的応答)のが、今ではどんどん質問をしてくれます(能動的応答)。そして・・

「場面緘黙は治るのですか?」と尋ねました。

「その問いに答えるには、何を『治った』とするかが問題になるよね」「それから、もしある程度社会的場面で喋れるようになったとしても、元々の気質(行動抑制的な部分)があれば、それとはずっと上手に付き合っていくことになるかもしれないね。」と伝えました。

でも、F君は「もっと話せるようになりたいんだね。どこを目指していこうか?」とたずねました。今話せている人や場面に+αして、スモールステップの「出来そうなこと」を箇条書きにいくつか挙げてみました。そして、次の目標について話し合いました。

就労支援施設の人前で話すプログラムにも、「不安だ、緊張する・・」と思っても、逃げないで実践しているF君の勇気を心から称えたいと思います。これからもF君の「勇気のチャレンジ」を応援します。

場面緘黙の症状は多彩で個人差が大きい

F君のケースはあくまでF君のケースです。年齢や環境の一部が似ていたとしても、他のクライアント様とは、家族構成やその他の環境面や個人の特性など異なる部分が多いため一般化はできません。

そのため、それぞれのクライアント様の状態やニードに合わせて支援を行っています。一方、支援には共通している部分もあります。

■安心できる人😊
■安心できる場所🏠
■安心できる活動🌈

ここから支援を始めて少しずつ不安な場面にチャレンジしていきます。


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