5歳女児、5か月でかんもくが改善し小学校お受験に合格した理由とは
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たった5ヶ月で場面緘黙が改善し小学校受験に合格
この記事では、筆者がサポートした事例を紹介します
5歳の女児は、場面緘黙であるために希望する小学校の受験に合格するかどうかが危ぶまれている状態でした。お母さんも不安そうな表情でした。筆者の開発した【ミライ開花SMPT®】を受講され、短期間で緘黙症状が改善し受験にも見事合格した事例を解説します。
場面かんもく症については、その原因や改善方法も確立していません。しかし筆者のメソッドを用いることで短期間で改善した事例があります。何が改善の要因になったのかを考察し記述することで、今後の周囲の関わり方のヒントになれば幸いです
場面かんもく症の子が話せるようになるために必要な事
場面かんもく症に悩む親子を延べ4000人以上サポートし、その9割に変化がありました。筆者が開発した【ミライ開花SMPT®】は応用分析学のスキルを使い、かんもく症に特化した効果的な心理療法を組み合わせてプログラム化しました。
ここで、大切なことは以下の5つになります。
- 場面かんもく症について正しく知る
- 親の日ごろの関わり方をチェックし、子どもへの注目ポイントを変える
- 子どものやる気を引き出す声かけの魔法
- 親がリラックスしていること
- 楽しくトレーニングする事
以下では1つ1つ説明していきます
目次
場面かんもく症について正しく知る
場面かんもくとは何か
場面かんもくは、特定の状況や場所で話すことができなくなる症状を指し、精神疾患の中でも「不安障害」(DSM-5より)に属します。
通常の言語能力があるにも関わらず、ある場面では話せて別の場面では話せなくなることが大きな特徴です。その他にも、いくつかの特徴があります
- 自分で決められない(親への依存が強い)
- 動きがゆっくり、固まってしまうことがある(緊張による行動の抑制)
- 不安と緊張が強く公共交通機関を利用できない
- うなずき首振りなどの非言語の応答も難しい場合がある
- 家以外のトイレに行けない
- 給食が食べられない
- 友達の輪に自分から入っていけない(次第に友達が出来なくなる)
一般的に、かんもく児は家庭内ではよくしゃべり、活発な子が多いようです。筆者のクライアントの保護者からはこのような声をよく聞きます。
しかし、幼稚園や学校のような特定の社会的状況下では言葉を発しないだけでなく、上記のような行動特徴が見られます。
この症状は、かんもくの子どもの社会的な発達や学校生活に大きな影響を及ぼし、早期の発見と対応が重要とされています。
親の日ごろの関わり方をチェックし、子どもへの注目ポイントを変える
子どもに何が起こっているのか
小学校のお受験に関わらず、場面緘黙の改善のためには、まず子どもの現状を知ることが大事です。
親だからすべて正しく把握できているとは限りません。
我が家の子育てのパターンに気づくには、客観的に外から眺めてみる視点が必要です。
まずは子どもの何が起こっているのかを知りましょう
場面かんもくの子どもたちは、多くは赤ちゃんの頃からその傾向があったといいます。あるお母さんは「1歳半ぐらいから人見知り激しすぎると感じていた」「この状態がいつまでたっても同じ」「小学校でも母子分離が出来ない」といます。
本来は慣れていいくらいの時間が経過していても、人や場所に慣れることが難しいのです。
原因は特定されておらず複数の要因が考えられますが
まず親が理解するべきことは
- 恐怖や不安が原因となり、特定の場面で言葉を発することが「したくてもできない状態」であることを理解しましょう
- この不安を軽減するために、まず家庭という安全な環境でのサポートを計画していきます
- 親のメンタルが整っていることが大事です。親の不安を解消して子どもを支援することです
- 子どもたちは安心感を得て、次第に小さなchallengeを実行する勇気を持てるようになります。
わが家の親子関係は、共依存型?自立サポート型?
まず、親子関係のパターンを把握するためにシートを完成させましょう
⇒「状況」ー「子どもの行動」ー「親の対応」ー「子どもの反応」に分けて記録することが大切です。
そのことにより、親のかかわり方のパターンが客観的に見えてきます。
声掛けの癖や行動のパターンは大きく分けて
- 共依存型親子関係
- 自立サポート型親子関係
自分はどちらのタイプかをチェックしてみて下さい
もし、1のタイプに当てはなるな~と思ったら、その部分は2になるように声掛けを変えていく必要があります
*詳しくは拙著「わが子が家の外では話せないことに気づいたら読む本」参照ください
子どものやる気を引き出す声かけの魔法
家庭で出来るサポートには順番がある
では、その順番とは何か?
かんもく児の保護者様が陥りやすいのは、「話せないことばかりに注意」してしまう事です。以下にサポートの順番を示します
- 子どもの出来ないこと(場面かんもくで外で話せない)ばかりに注目しない
- 子どもの今できていること(当たり前のこと)にも注目し、褒めていく
- 子どもが努力していることを認めてほめる
- 話せる人/話せない人/話せる場所/話せない場所/出来る活動/できない活動を表にする
- 子どもへの期待値を下げる(これくらいできて当然、出来と欲しいという親の考えを手放す)
- 不安のレベル表を付ける(1~5)
- 不安レベルの中くらいの所からスモールステップのチャレンジ計画を立てる
- 7を子どもと一緒に話し合う
- 子どもがyesといった行動にチャレンジする
- 9が成功したら褒める一緒に喜ぶ
これを意識して取り組むことで
自然と親の子ともに対する視点が変わり声掛けが変わってきます
子どもへの視点がパラダイムシフトを起すとなにが起こるのか
- 見逃していた良い行動に気が付くようになります
- 子どもの良い行動が見えてきて褒めることが増えます
- 子どものことがもっとかわいいと思えるようになります
- ママの気持ちが落ちついてイライラしなくなります
- 外で喋れないことが気にならなくなります
- 子どもと一緒に場面緘黙という課題について冷静に取り組むことが出来ます
- トレーニングが楽しく行えるようになります
この実践の繰り返しで子どもは成功体験を積み重ね自信を付けていきます
これが、5才児のかんもく児とママに起こった出来事です
結果として、たった5ヶ月で場面緘黙を克服し、難関の小学校お受験を突破しました。
本当におめでとうございます!
学校や専門家との協力
メンタルケア心安では、親が身近な支援者として重要な役割を果たすことを強調しています。
親だからこそ、親にしかできないことがあるのです。
家庭内での支援は、子どもが最も安心できる場所で行われるため、とても効果的です。上述したように、親がまず自身の不安を手放し、子どもと共にリラックスすることが重要です。
そのためには日ごろから「呼吸法」などのリラクゼーションを取り入れたり、上手に気分転換するなどして親の心身のバランスを整えておきましょう。なぜなら、親のメンタルが不安定のままだと、子育てに自信がなくなり、親の態度にも一貫性がなくなります。すると子どものメンタルも不安定になります。
親のメンタル(マインド)を整えたうえで、子どもの同意を得て、簡単な事からトレーニングを積み重ねれば、徐々に非言語であても他者との触れ合いに自信が付きます。このように段階を踏んで自信が付けば、緘黙の子どもが楽しく自己表現能力を高めていくことが出来ます。
その次の段階では専門家のサポートが必要です。
筆者が開発した場面かんもく改善のアプローチは、オンラインで全国のかんもく児と保護者がグループで学びます。
その際、家族親戚はもとより、ご近所の方や地域の方など様々な人との触れ合いの中でトレーニングすることが大切です。
メンタルケア心安が提供するメソッドに従えば、グループで学びながらも個々のかんもく児の進行度に応じた柔軟なサポートが可能です。
話せることだけがゴールではなく
その先の未来までサポートしています
初回30分【個別相談】申し込み
「家では話すのに、どうして学校では話さないの」と、我が子のことが理解できずに困っている保護者様はいませんか?場面緘黙症は不安障害の一つで、話したいのに話せない状態です。我が子を理解することが支援の第一歩です。
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小さいころから、家以外で話すことが難しい
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家では元気でよくしゃべる
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小学校の中学年、高学年になって学校で話せなくなった
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聞かれたことに頷くことも非常にゆっくり
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緊張して体が固まる(動けなくなる)ことがある
上記の症状があるお子様のことで相談をご希望の方は
・お名前
・ご住所/電話番号/メールアドレス
・対象のお子様年齢(学年)
・かんもく状態の経緯を簡単に
下記のフォームにご記入いただき送信してください。
【かんもく親子コーチング】申し込み
精神科クリニックにも在籍する公認心理師が主催するセミナーです。【かんもく親子コーチング】は、エビデンスのある支援法を保護者様にお伝える親のための学習会です。これまで延べ4000人以上の緘黙の親子を支援し、9割の緘黙児さんに良い変化がありました。個々のクイアントの悩みに寄り添い、その解決へ向けてお手伝いをしています。
下記に【かんもく親子コーチング受講希望】と書いて必要事項を記入し送信ボタンを押してください。