熊本の場面かんもく家族支援・メンタルケア

「私はどうしてお外で話せないの?」とわが子に聞かれ「場面緘黙」の説明に困っています。

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かんもく改善メソッド【ミライ開花SMPT®】の受講生ママから、上記のご質問がありました。

ご質問ありがとうございます😊



「場面緘黙(ばめんかんもく)」っていう言葉、ちょっと難しいですよね。

だから、今日は子どもにもわかるように、やさしくお伝えしますね。


🌱場面緘黙(ばめんかんもく)ってなあに?

たとえばね――

おうちでは元気におしゃべりできるのに、学校に行くと声が出なくなっちゃう…

そんなふうに、「しゃべりたいのに、しゃべれない人や場所」があることを 場面緘黙(ばめんかんもく) って言うんだよ。

これはね、1カ月以上続いちゃうんだ。「わざと話さない」のではなく「わがまま」とか「恥ずかしがり屋すぎる」ってことじゃないの。

心がとてもドキドキして、不安で、声が出せなくなっちゃうの。


🐢こんな気持ちのこともあるよ

  • 「もし間違えたらどうしよう…」

  • 「みんなが見てる気がして、怖い…」

  • 「声を出そうと思っても、のどがギュッとなる感じ…」

こんなふうに、からだや心がギュッと固まっちゃうことがあるんだよね。

 


🌸大丈夫。ゆっくりでいいんだよ

場面緘黙の子は、本当はしゃべりたいって思ってる。

でも、しゃべることが「すごくがんばりがいること」になってるだけ。

だから、まわりの大人たちが

「無理しなくていいよ」「ゆっくりでいいよ」って

あたたかく見守ってくれることが、とっても大事なんだ😊


社交不安が自分の思い込みや考え方の癖のせいか悩む女性



でも、「じゃあ、どうしたらいいの?」という部分、ここがに気になりますよね。

次にどうしたらいいかについて、子どもにもわかりやすく、保護者の方にもヒントになるように、図といっしょに【最初の一歩】をくわしくお伝えしますね。


🌱場面緘黙ってなあに?(おさらい)

たとえばこんな子がいます。

🏠おうちでは……

「ママ〜!見て見て〜!」とにこにこおしゃべり。

🏫学校では……

声を出そうとしても「……(ドキドキ)」ってなって、

声がでなくなっちゃうの。

これはね、「はずかしがり屋」だからじゃなくて、

心がびっくりして、声の出るスイッチが押せなくなってる状態なんだよ。


🌸どうしたらいいの?〜最初の一歩〜

「ゆっくりでいいよ」って言われても、

はじめの一歩ってむずかしいよね

でもね、こんなふうにしてみると、

少しずつ「声のスイッチ」が押せるようになるかもしれないよ👇


🎨【図で見る】声が出せるようになるステップ

 
 
🏠安心できる場所(おうち)

👩‍👧おうちの人といっしょにいる安心した場所(例:先生とママがいる図書室)

🗣声を出さなくてもいいやりとり(うなずく・ジェスチャー・カード)

💬小さな声を出してみる(ママにだけ/録音して聞いてもらう)

👂慣れている(その子が安心できる)先生に声を聞いてもらう(でもママがそばにいて安心できる)

📚安心して話せる場所が徐々に増えていく(教室・お友だち)

こういうふうに、少しずつ「安心できる場所」と「安心できる人」を広げていくのがコツなんだよ。


🧡はじめの「ほんのちょっと」が大切!

💡たとえば…

  • 「今日は先生にカードであいさつしてみる」

  • 「ママに声を録音して、先生に聞いてもらう」

  • 「お返事のかわりに、うなずく練習をしてみる」

こんなふうに、「話す」じゃなくてもいいの。

「できた!」と思えることを、少しずつふやしていくことが大事なんだ😊


🍀さいごにパパママに伝えたいこと

「話せるようにすること」だけがゴールじゃなくて、

その子が安心して、心をゆるせる場所や人があることがとっても大切です。

この安心感こそが「発話」の土台です。

言い換えれば、土台が出来ていないうちに、「発話」チャレンジだけを試みても失敗します。

ひとりじゃないよ。まわりの大人が、いっしょに「大丈夫だよ」と支えることで、きっとその子のペースで、すこしずつ前に進めます。

 

 

🍀メンタルケア心安の取り組み

代表の中之園はるなです

2013年、精神科クリニックの心理師として勤めていた私が、初めて場面緘黙症の男児に出会ってから今日まで支援を続けてきました。

コロナ渦を経て、場面緘黙改善メソッド【ミライ開花SMPT®】を構築し、全国の患者様と触れ合ってきました。

 

私の開発した【ミライ開花SMPT®】は

場面緘黙の改善にエビデンスのある行動療法のアプローチをベースに、体の緊張をほぐす「リラクゼーション」や独自の技法を組み込んでプログラム化しました

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この記事を書いた人

中之園 はるな

現在精神科クリニックにも在籍し、カウンセリング実績延べ2,000人。育てにくい子を持つママの子育てを応援をしています。特に近年、緊張が強くて家以外では上手くはなせない、場面緘黙(かんもく)症の子が増えています。これまで場面緘黙に悩む親子、延べ4000人以上支援してきました。正しい知識と、適切な支援があれば少しずつでも話せるようになります。

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