卒業式、~善意が刃に変わる時~
教室に入れないあの子のために・・・
ある場面緘黙の女の子の体験です。
クラスに馴染めず、教室に入れないA子ちゃんのために、
クラスのみんなが企画して「一人だけの卒業式」が行なわれました。
わぁ~素敵❣いい話
と思いますか?
一般的には、いい話だと思われますよね。
クラスの子ども達も、善意でしかなかったと思います。
色んな準備も大変だったでしょう。
でも、A子ちゃんは嫌で嫌で仕方がなかった。とても喜べませんでした😥。
なぜか・・・
そのわけは、その状況にあります。
- クラス全員の前で、たった一人で校長から証書を受け取る。
⇒めっちゃ目立つよね。みんなに注目されるのが苦手なのに・・・
⇒Aちゃんの特性を考えると、とても辛い状況でした。 - 音楽や、スライドショーもあった。
⇒これも、みんなが注視する中で一人主役の座に居るAちゃん、
いたたまれなかったと言います。 - 写真撮影があった
⇒Aちゃんは、写真が嫌いなのです。
事前に聞いていなかったので緊張がMaxになって、動けませんでした。
善意が刃に変わることもある
「相手がそれを喜ぶとは限らない」ことを知らなかった。
クラスの子ども達は、きっとAちゃんと一緒に卒業式をしたかったのだと思います。
たった一人卒業式に出ることが出来ないAちゃんのことを思いやっての事だと思います
ただ、
きっと喜ぶだろうという思い込みで事を進めてしまうと
善意で、相手を傷つけることがあります。
善意が善意として相手に届く為に
ここは、大人の配慮が必要です。
先生たちへのお願いです🙏
Aちゃんの特性そしっている先生たちが、
子ども達へ「ちょっと待って✋」と言ってあげてください。
今の計画を実行して、相手がそれを喜ぶのかどうか、確認してみることをお勧めします。
もし、相手がそれを嫌がったら・・・
どんな形なら受け取りやすいのか、本人と話し合うことが大切です。
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