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発達障害(ADHD)の子どもが怒りやすい理由とは?

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パニックで怒る子ども

 

発達障害を持つ子どもは感情のコントロールが効かず、なにかあると怒りで感情を表現する場合があります。では、発達障害の子どもが怒ってしまった時どう対処すれば良いのでしょうか?

この記事を読むことで発達障害の子どもが怒ってしまったときの接し方がわかります。

この記事を読むための時間:5分

発達障害(ADHD)について

発達障害の中でもADHD(注意欠陥・多動性障害)を持つ子どもは怒りやすかったり、イライラしやすい傾向にあります。必ずしもADHDの子どもに限ったことではないですが、怒りやすい理由としては、感情のコントロールがうまくできないことだと言われています。

 

またADHDは気持ちを切り替えることが苦手なため急な出来事に対して対応することが難しく、その気持ちをどう表現したらいいかわからないので、怒りという感情で表現します。

発達障害の子どもが怒りやすい時は?

発達障害(ADHD)の子どもは疲れやすい傾向にあります。また、ADHDは多動性障害といった特徴があり、常に頭を働かせているような状態です。そのため疲れやすく、疲れてくると怒りやすくなります。健常者でも疲れてきたり、余裕がなければイライラしてしまいますよね?発達障害の子どももその点は変わりません。

 

また前述でも述べましたが、急な出来事に対応するのが不得意なため、急な出来事に遭遇すると不安になりパニックを起こしてしまいます。その際にどう表現していいのかわからず、怒るという表現をしてしまいます。

 

そのためADHDの子どもは周りの音や匂いといった刺激に対して敏感ですが、自分の苦手なことがあった場合でも怒ったり暴れたりすることでしか、自分の気持ちを表現できない場合もあります。

怒りやすい子供の接し方

怒りやすい子どもに対して親もどう接するのが良いのかわからず、困惑してしまうと思います。実際どう対処していくべきなのかまとめました。

気持ちを落ち着かせる

ADHDは疲れやすい特徴があるため、時々休憩をいれて気持ちを落ち着かせてあげましょう。その際に事前に落ち着ける場所だったり、クールダウンスペースを探しておくと尚よいです。また適度に深呼吸をするように指示したり、深呼吸をするのもなにか目安をいれると良いかもしれません。

 

例えばエレベーターでいうと3階になったら深呼吸を入れるなど約束事があるとわかりやすいです。こういった小さなことでも気持ちが落ち着きイライラも収まるはずです。

原因を聞く・原因を探る

原因を見つけてあげたり、わからなければなにで怒っているのか聞くことが大事です。原因が明確であれば、優しくゆっくりと説明して落ち着かせてあげましょう。原因が見つからなければ、場所を移動して大丈夫だよと声をかけてあげ、気持ちを落ち着かせることを意識しましょう。また事前にその子供の苦手なことを理解しておき、その状態を作らないようにすることも大切です。

ストレス発散の方法を見つける

自分の伝えたい表現が伝えられなかったり、不安なことがあったりしてストレスが溜まってくると、感情が爆発してしまい怒るという表現をしてしまいます。そのためストレスを極力溜めこまないように発散するのも一つの方法です。例えば体を動かしたり、歌を歌ってみたりするのもいいでしょう。

 

運動することでドーパミンという幸せホルモンの分泌が促されるため、ストレス発散に繋がります。ストレス発散の時間を設ける、好きな習い事をさせることでストレスを発散させましょう。

イライラする時期

発達障害の子どもに限らず、成長過程でもイライラしてしまう時期があります。これから説明する時期はよりイライラしやすくなるため、前もって準備をしておきましょう。

イヤイヤ期

2歳頃から自我が芽生え始めると、自分でなんでもやりたいと考えるようになります。この時期は親もイライラしてしまうことがあるかもしれません。でもまずは怒るのではなく選択肢を与えることで主導権を握れるようにしましょう。『これとこれならどっちがいい?』などの選択肢があると子どもも聞き入れやすくなります。

思春期

思春期は人によって差はありますが、11歳頃から始まり18歳頃まで続きます。その時期は親になにか言われることにイライラしてしまう時期です。ある程度の自由を与えることは必要ですが、ルールなど守るべきものは決めておきましょう。

 

毎日少しの時間でも良いので、報告しあう時間を設けることはお互いにとって良い関係を築くためには大事です。友達や先生など保護者以外の相談相手がいるとストレスも溜まりづらくなります。

まとめ

発達障害(ADHD)の子どもは感情のコントロールが苦手なため怒りやすくなります。しかし、原因を探り、対策を練っていくことで感情のコントロールも徐々に出来るようになってくるので、子供の個性を理解しつつ優しく導いてあげましょう。

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