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社交不安はHSP(HSC)に多い?関係性をわかりやすく解説します

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社交不安に多いHSP(HSC)の文字が書いてある積み木

 

「HSP(HSC)って、最近よく聞くけど実はよくわからないんだよね」「人とのコミュニケーションが疲れるのってHSP(HSC)と関係するの?」こんな風にお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。HSP(HSC)の人は周囲の環境に対して疲れやすい特徴がありますが、それが社交不安につながるケースはよくあることです。この記事ではHSP(HSC)と社交不安の関係について詳しく解説していきます。

この記事を読むための時間:3分

社交不安とHSP(HSC)とは

社交不安とは、人とのコミュニケーションの場面において、周囲の人の目が気になり、強い不安や恐怖を感じ、それによって社会生活に支障をきたす障害のことを指します。それに対して、HSP(HSC)とは環境全般に対して、感受性が強く敏感な気質のことをいいます。

社交不安の症状

社交不安の基本的な症状は対人の場面で生じる、過度な不安や緊張になります。その過度な不安や、緊張によって現れる症状は人によって異なります。例えば「頭が真っ白になる」「身体が震える」「顔が赤くなる」など様々な症状があります。

社交不安の症状の2つの型

社交不安は2つの型に分けられます。全般型は人との関わり全般に影響がおよびます。この症状が悪化すると、強い不安や緊張が続く苦痛な状況を回避するようになります。職場に行けなくなったり、不登校や引きこもりなど生活に支障をきたします。それに対して、パフォーマンス限局型は、いわゆるあがり症や、赤面恐怖症などのように、特定の苦手な状況に対して強い緊張が生じます。

HSP(HSC)とは

HSP(HSC)とは、アメリカの心理学者(アーロン博士)により定義され、「生まれつき非常に繊細な人(子ども)」のことを指します。HSP(HSC)も、周囲の環境に敏感に反応します。ちょっとした出来事でも刺激をうけやすいというのが特徴です。

HSP(HSC)の4つの特性

HSP(HSC)には4つの特性を持っています。

 

  1. 丁寧に深く考える(考えすぎと言われることもある)
  2. 過剰に刺激を受けやすい(刺激過多でクタクタになりやすい)
  3. 感情の反応が強く、共感力が高い(映画やドラマなどにも深く感情移入する)
  4. ささいな刺激も察知する(五感が敏感で、パーソナルスペースがないところはしんどい)

HSP(HSC)の長所と短所

HSP(HSC)の長所としては、感受性が豊かなため芸術などに深く感動できることがあげられます。また、直感の鋭さや、想像力の豊かさ、人や動物への共感力の高さなども長所にあげられます。HSP(HSC)の短所としては、長所と表裏一体になりますが、感受性が豊か故によりたくさんの刺激を受けるため、心が疲れやすいことがあげられます。

HSP(HSC)に多い社交不安

HSP(HSC)は周囲の環境に敏感なために、人との関わりに対しても敏感になります。その結果、周囲の人の目が気になりやすく、社交不安になりやすい要因を持っているといえます。

社交不安とHSP(HSC)の関係

必ずしも、HSP(HSC)=社交不安ではありません。しかし、社交不安は対人関係において過度な不安や緊張が起きる障害のため、その要因である対人関係を含む環境に敏感なHSP(HSC)が、社交不安で悩まされているケースはよくあります。

社交不安とHSP(HSC)の共通していること

社交不安もHSP(HSC)も人と関わる場面で緊張が続き、疲れやすいという共通点があります。例えば、社交不安の全般型は仕事や学校などの社会的場面では緊張状態が続くため、家に帰ると心も身体も疲れ切ってしまいます。特に何をしたわけでもなく、グッタリしてしまう状態は、HSP(HSC)と共通します。

社交不安とHSP(HSC)の違い

社交不安は、対人関係などの社交場面において過度な緊張や不安から社会生活に支障がでてしまう障害です。一方、HSP(HSC)は気質の一つで、環境感受性の高い人(子ども)のことを表すので根本的に違います。

HSP(HSC)が社交不安になるケースとは

HSP(HSC)が、社交不安につながるケースは、日常的に対人関係に強い不安や緊張を抱えているのに関わらず、無理をしてそのまま我慢してしまうのを繰り返すことによって起こります。

HSP(HSC)かな?社交不安かな?と不安に感じたら

HSP(HSC)も社交不安も決して悪いものではありません。しかし、HSP(HSC)という気質ではなく、社交不安として対処した方がよい場合もあるので見極めが必要です。

HSP(HSC)を知ることからはじめよう

HSP(HSC)は、まずその気質を知ることが大切です。その気質をよく知り、上手に付き合っていけば、特性を生かした豊かな人生を送ることができるため、無理に気質を変えようとするのではなく、生活の中で選択肢を広げて生活そのものを柔軟に考えていきましょう。

自分も周りもHSP(HSC)を受け入れる

HSP(HSC)は、「わがまま」「甘やかし」と捉えられがちですがそうではありません。自己否定して我慢を繰り返すと、社交不安への要因となるので、本人も周囲の人も、HSP(HSC)を理解し、受け入れることが大切です。

「自己肯定感」の大切さ

HSP(HSC)は自己肯定感を持ちにくい傾向にあります。小さなことからでもいいので、意識して自己肯定感を持つように心がけましょう。

負担の少ない環境を

HSP(HSC)は、普通の人には何ともない環境でも、疲れたりストレスを感じたりします。負担のある環境に無理をして慣れていくというのではなく、負担のない環境を選んでそこからスタートした方が適切です。

しっかり心の休息をとろう

HSP(HSC)は敏感なため、本人に自覚はなくとも、緊張状態が続き疲れやすくなっています。しっかりと心を休めてあげることが大切です。

ストレスをためないことを忘れずに

HSP(HSC)はストレスが蓄積されやすい傾向にあります。自分に合った方法でストレスを溜め込まず、発散するのを忘れないようにしましょう。

HSP(HSC)は病気ではありません

HSP(HSC)は診断名ではありません。学校や医療関係者でも正しい知識を持っていないケースもあるので、HSP(HSC)について相談したい場合は、HSP(HSC)を専門に扱っているところに相談してみるのがよいでしょう。

HSP(HSC)の生きづらさとも上手に付き合っていこう

この記事では、HSP(HSC)と社交不安の関係について詳しく解説してきました。HSP(HSC)は、環境に対して繊細な感受性を持っているので、生きづらさを感じやすく、我慢を繰り返すことで社交不安になりやすい傾向があります。しかし、HSP(HSC)は大切な個性であり、必ずしも社交不安へとつながるわけではありません。無理な我慢をせずHSP(HSC)と上手に付き合って、豊かな人生を歩んでいきましょう。

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