熊本の場面かんもく家族支援・メンタルケア

場面緘黙の子供への対応は?具体的な支援方法を解説

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場面緘黙の子供への対応

 

自分の大切な子どもが、場面緘黙かもしれないと思うような出来事があったり、場面緘黙であると診断されたときに、どのように接していいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。この記事では、場面緘黙の子どもへの対応方法をご紹介します。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

この記事を読むための時間:3分

場面緘黙の子どもの特徴は

場面緘黙の子どもは、話す能力や機能には問題がなくても、学校などの不安や緊張が高まる特定の場所に行くと話せなくなってしまいます。家族や心を許した友達の前では、問題なくコミュニケーションを取って、普通に話せることができるのに、場所が変わると発声できなくなるのが場面緘黙の子どもの特徴です。

 

学校においては、先生に指名されても発言することができない、漢字は読めるのに音読ができない、クラスメイトとスムーズなコミュニケーションが取れないなどの症状が見られます。

場面緘黙かも?と思ったら

子どもの様子を見ていて、場面緘黙かもしれないと思ったときには、場面緘黙を専門にしているクリニックや病院、学校や園、スクールカウンセラーに相談してみてください。自然に治ることはほぼないので、性格の問題かもしれないと思って放置していると、症状は悪化し、本人は辛いままの状態になってしまいます。早い段階で適切な治療やサポートを受ければ、ほとんどの場合改善するので、早期発見が大切です。

 

また場面緘黙は周りからの理解も得にくいこともあり、一人で抱え込んでいると保護者まで精神的に参ってしまうことがあります。効果的なサポートや治療を受けて、症状の改善を目指しましょう。

場面緘黙の子どもへの対応は

ここでは、場面緘黙の子どもへ対応するときのポイントをご紹介します

子どもが話しやすい環境を知る

場面緘黙は、病院やクリニックだけの努力で治るものではありません。学校と家庭、専門家が協力して子どもが安心できる環境を作れてこそ、少しずつ症状の緩和につながっていくのです。何人程度であれば不安が低減されるのか、しゃべる言葉があらかじめ指定されていた方が発言しやすいのかなど、一人ひとりに合わせた心地よい環境や適切な対応を探る必要があります。

スモールステップを大切に

治療法はさまざまですが、一気に改善しようとせずに、少しずつ解決していくことが基本です。行動療法を行う場合にも、最初は本人にとって不安の少ない場面から、活動への参加や発話を行い、少しずつ自分らしくふるまえる場面を広げていきます。日常のなかでも、楽しかった体験やできるようになったことを段階的に積み重ね、自信をつけることを重視しましょう。

追い詰めたり放置したりしない

声をかけて話すことを促し、話し出すのを待つことは、本人にとって大きな心理的負担となります。ただしみんなで取り組んでいるゲーム中などに、出来ないと決めつけて順番を飛ばしたり話しかけないなどの対応は悲しい気持ちになり、より不安をあおってしまいます。本人が好きな活動や得意なものに取り組む中で、自然なコミュニケーションを取って自信をつけさせ、安心できる空間を作りましょう。

話す以外のコミュニケーションを大事にする

筆談や頷きなども立派なコミュニケーションです。本人が好んで使おうとする手段があれば、積極的に取り入れましょう。話しかけるときには、できるだけ威圧感を感じさせないように、いきなり視界に入り込むのではなく、ゆっくり横から話しかけてください。

恐怖心を与えない

大きな声や激しい言葉遣いに怯えてしまう子どもはとても多いです。ほかの子どもに向けたものだったとしても、大きい声を出して怒ることはやめましょう。また本人が話したときにそれを大げさに褒めたり騒ぎ立てたりすると、注目が集まってしまったと感じて、話すことにさらに抵抗を感じてしまう場合もあります。不要な恐怖を与えないために、周りの人にも共有しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか場面緘黙の子どもへの対応についてご紹介しました。話すことを促したり逆に放っておいたりなど、よかれと思ってとった対応が、逆に子どもを苦しめてしまうケースもあります。困ったときには専門の医療機関やスクールカウンセラーを頼って、効率よくサポートできるようにしましょう。学校・家庭・医療機関でしっかり連携を取って、大切なお子さまを支援してくださいね。

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