熊本の場面かんもく家族支援・メンタルケア

場面緘黙の大人の特徴は?

Pocket

大人の場面緘黙症に特徴的なコミュニケーション問題

 

”場面緘黙”という言葉は、最近テレビやネットで取り上げられて、徐々に周知されてきてはいますが、子どもに特有の疾患だと思っている方も多いのではないでしょうか。実は大人でも場面緘黙に苦しんでいる人は存在し、職場などでも理解されずに悩んでいるケースが多いのです。今回は、大人の場面緘黙の特徴や場面緘黙かもしれないと思ったときの対処法をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事を読むための時間:3分

大人の場面緘黙の特徴は

場面緘黙自体は、子どもに発症することが多いですが大人になっても苦しんでいる人や、大人になってから発症する人は存在します。症状としては子どもの場面緘黙と同じで、話さないと決めているわけでもなく機能面にも問題はないのに、特定の場面において発言できないことが特徴的です。場面緘黙の症状は、不安や緊張を感じる状況で出現しやすいとされていされていて、主に職場で悩んでいる人が多いようです。

職場における、場面緘黙の特徴は

ここでは、職場における場面緘黙の特徴をご紹介します

 

・家族や友人に対する返答はできるのに、上司や同僚の質問に答えられない

・人と会話を続けることが苦手で、会話の輪の中に入っていけない

・仕事中に疑問に思うことや理解できなかったことがあっても、聞くことができない

・慣れない状況下や、視線が集まっていると感じたときに、思うように体が動かなくなってしまうことがある

・会議中にも発言できない

大人の場面緘黙の原因は

基本的には、子どものときに場面緘黙に気付かなかったり、適切な治療を受けずにいたりして、その症状が大人になってからも続いているというケースが多いです。不安を抱え込みやすい気質、言語力や身体能力などの機能的な問題、心の傷ができるような体験などの要因が複雑に絡み合い、環境の変化をきっかけにして発症するとされています。

 

稀に大人になってから症状が出てくることもありますが、自分が場面緘黙症と気付かずに病院を受診しない場合も多く、研究が進んでいないため、具体的な原因は分かっていません。

場面緘黙が原因でうつ症状が出現することも

場面緘黙症の人はわざと黙っているわけではなく、本人もその症状と戦って苦しんでいます。そのことを理解されずに、なぜ話さないのかと追い詰められ、ひどいケースではいじめにあってしまうこともあります。

 

自分自身でも原因が分からず苦しんでいるうちに、会社へ行こうとすると吐き気に襲われたり腹痛に見舞われるといった身体症状が現れ、さらにうつ症状が出現してしまうことも少なくありません。場面緘黙症にうつ病を併発した場合には、それぞれの治療を並行して行う必要があります

場面緘黙かもと思ったら、専門家に頼ることが大切

もしかすると場面緘黙症かもしれないと思ったときには、医療機関を受診しましょう。発達障害やうつ病などの治療が必要な場合もあるので、正しい診断を受けて適切な治療を受ける必要があるためです。また医療機関に相談すれば、福祉サービスの相談に乗ってもらえたり医療機関の情報を、保健所や精神保健福祉センターに提供してもらえたりするケースもあります。

 

医療機関を選ぶときには、場面緘黙の治療に特化しているところを選ぶことがポイントです。精神科や心療内科であっても、まだまだ場面緘黙の研究が遅れていて、適切な治療やアドバイスを受けられない現状があるので、注意してください。

まとめ

いかがでしたか。大人の場面緘黙の主な症状や、場面緘黙かもしれないと思ったときの対処法をご紹介しました。場面緘黙の症状は、周りに理解されにくい面もあり、周りの人が何気なく放った言葉に深く傷付いてしまうことも少なくありません。

 

また職場においては、コミュニケーションをとることが重要になる場面も多く、業務に支障をきたしてしまうケースもあるので、早めの発見と個人に合った適切な治療が重要です。福祉のサポートを受けることで状況が楽になることも多いので、ぜひ場面緘黙の治療に特化している医療機関に相談してみてくださいね。

コメントは受け付けていません。

Pocket

お子様が喋れない事について少しでもお困りの事がある方はお問合せ下さい。

お問合せはこちら。 お問合せはこちら。 arrow_right
PAGE TOP