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社交不安とパニック障害の違いは?特徴と原因をわかりやすく解説!

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パニック障害を表すフィギュアとその周りで社交不安に苦しんでいる人形

 

「パニック障害って聞いたことがあるけど、どんな障害なの?」「社交不安との違いが知りたい」こんな風に疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。パニック障害と社交不安は共に、著しい不安があるという点で共通していますが、症状の現れ方などに違いがあります。この記事では、パニック障害と社交不安の違いについて、詳しく解説していきます。

この記事を読むための時間:3分

社交不安とパニック障害

社交不安とパニック障害は、「不安障害」の一つです。日常生活において、不安を抱くことは誰にでもあることですが、それが続くことによって社会生活に支障をきたすような場合「不安障害」と呼ばれます。

社会不安とは

社会不安とは、周囲の人との関わりの中で、不安や恐怖 を極端に感じてしまい身体に様々な症状がでる障害です。

社交不安の症状と原因

社交不安の症状としては、人と関わる場面において、身体が震える、発汗する、動悸がする、口の中が乾く、息がうまくできない、赤面する、頭が真っ白になるなどがあります。

 

社交不安の明確な原因は分かっていませんが、脳内の恐怖症状を抑える働きのある神経伝達物質であるセロトニンの不足が要因の一つといわれています。このセロトニンが不足する要因としては、過去に人前で恥ずかしい経験をしたという経験的要因や、遺伝的な要因が考えられます。

パニック障害とは

パニック障害とは、特定の場面や状況に限らずに、何の前触れもなく重度の不安発作(パニック発作)が生じる障害です。

パニック障害の症状と原因

パニック障害は、三大症状とよばれる症状があります。一つ目は、激しい動悸や震えなどの身体的な症状を伴う「パニック発作」です。二つ目は、発作を繰り返すことで発作に対して生まれる、強い不安や恐怖からくる「予期不安」になります。三つ目は、発作を他人から見られたくない、恥ずかしいというような不安から、人との大勢の人が集まる場を避けるようになる「広場恐怖(外出恐怖)」です。

 

パニック障害のメカニズムはまだ明らかにされていませんが、社交不安と同様にストレスや脳内の伝達物質の動きに関連があるといわれています。

社交不安とパニック障害の違い

社交不安とパニック障害は、不安に対して身体に現れる症状は似ていますが、不安を感じる対象が異なります。社交不安障害は、人と関わることに対しての不安感であり、あくまでも他人と関わるうえで感じる不安です。症状は発作的ではなく、人と関わるという場面で日常的に起こります。

 

一方、パニック障害はパニック発作を経験することで「死んでしまうのではないか」や「精神的におかしくなってしまうのではないか」ように自分自身に対して不安を感じます。また、発作は突発的に起こります。

社交不安とパニック障害の対処法

社交不安とパニック障害は、どちらも症状を繰り返すことで、自己肯定感が低くなっていく傾向があります。また、周囲の人に症状を知られたくないと思い、人との関わりを避けるようになります。さらに、自分を追い詰めてしまい、悪循環に陥りやすい点は共通しています。社交不安とパニック障害は適切な処置で治る障害です。悪循環を招かないように、早めの対処をおすすめします。

専門家への相談

社交不安とパニック障害に対して少しでも疑いがある場合、まずは、メンタルヘルスの専門家へ相談してみるのがよいでしょう。一度話を聞いてみるだけでも、症状の改善につながります。

生活習慣に気をつける

社交不安とパニック障害の原因として、脳内の恐怖症状を抑える働きのある神経伝達物質であるセロトニンの不足があげられています。セロトニンは、睡眠をしっかりとり生活リズムを整えることで分泌されやすくなります。また、ストレスもできるだけ避け、疲労を蓄積しないこと、他にもカフェインを取りすぎないことにも注意しましょう。

マインドフルネス

マインドフルネスとは、ストレスケアの分野で注目されている手法です。マインドフルネスでは、自分の心と身体の感覚に意識を集中させ、今この瞬間の体験に気づき、ありのままにそれを受け入れることでストレスから解放されていきます。社交不安とパニック障害のような、不安障害の分野で大きな成果をあげていることでも知られています。

社交不安もパニック障害も真面目な人ほどなりやすい

社交不安やパニック障害は、何事も真面目に取り組む人に起こりやすいといわれています。ストレスを溜め込みやすい人は、自分でも、気にしすぎや考えすぎだと、頭では理解されている場合が多いのですが、頭で分かっていても、身体や感情の方が勝手に反応してしまうため、大変な苦痛があります。

社交不安とパニック障害の違いは不安を感じる対象

この記事では、パニック障害と社交不安の違いについて、詳しく解説してきました。社交不安とパニック障害は不安を感じる対象が違いますが、著しい不安とそれによる苦しさは共通しています。自分ではどうにもならないような不安や苦しさは、適切な対処があれば改善することができます。もし、強い不安でお悩みのときは一度専門家へ相談してみましょう。

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