場面かんもく児が1年未満でオンライン上で話せるようになった!グループセッションの秘密
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グループセッションで話せるようになった24年5月生
このグループは2024年5月から受講を開始し、24年2025年1月11日時点で、【基本コース】を経て通算8か月【ジブン進化コース】を修了したところです。
目次
セッションの最初はいつも「遊び」から
「しりとり」はオープニングで行うゲームです。なぜ、遊ぶかというと、「遊び」にはリラックス効果があるからです。緊張が強いかんもく児たちは、第1回目のセッションでは顔がこわばっていて、緊張していることが見て取れます。
緊張を緩めて楽しい気持ちでセッションに入ります。
ゲーは「絵しりとり」や普通に言葉の「しりとり」を行いました。
回を重ねるごとに緊張がゆるんできて、言葉は出ないものの笑顔が見られるようになりました。
【ジブン進化コース】の1回目~5回目くらいはホワイトボードに筆談で「しりとり」を行いました。
まだ声は出ません。
6回目で、メンバーの内1人の子が声が出ました。単語の一言を言えたんです。
そのことに刺激を受けて、他の子も次の回(7回目)からは言葉で言えるようになりました。
仲間の力って凄いです!
グループダイナミクスが起きました
ここには『モデリング』という心理的作用が働いています
モデリングとは観察学習の事。
心理学者のアルバート・バンデューラ氏が1970年代に確立した社会的学習理論(モデリング理論)です。
自分が直接体験した事柄ではなくても、他者の体験を観察・模倣すること(=モデリング)で学習できることを説いた理論です。カナダ出身の心理学者で「自己効力感」を提唱したことでも知られています。
ちなみに、自己効力感とは「自分は出来る」「自分は役に立つ存在だ」と自覚することで、やればできるという感覚とも言えます。
バンデューラの登場以前は、行動主義心理学における学習、つまり学習には自分自身で体験することが必須だという考え方が主流でした。しかし、モデリング理論が登場したことで、代表者を観察することでその他の大多数に学習させることができるとした社会的学習理論は、心理学だけでなく、教育学や社会学へも影響を与えました。
まさに、かんもく改善メソッドのグループセッションでは
モデリング(観察学習)が行われています。
1人の子が単語を発することが出来た事を「観察して、模倣して」他のメンバーも話せるようになったのです。
このように、社会的に望ましい行動を学習し模倣し自分のものにすることは、モデリングのメリットです。
が、一方で
モデリングの影響はデメリットもあるので注意が必要です
親族、友達、先輩など、信頼していいる人が悪い行動をしていてもそれをもモデリングしてしまうことがある点です。
周囲の大人は、子どもに真似されても良いモデルとなりたいものですね
場面緘黙児が短期間で、様々な課題をクリアしていったポイント3つを解説
1、安心できる人が常にサポートしてくれた
安心できる人とは親です。いつも身近にいて、一番安心できる場所(家)に居ます。
ですから、最適・最強のサポーターなんです。心理学の知識がない親が支援者になれるのか、という心配は無用です。場面緘黙の改善には、日常生活の中でスモールステップのトレーニングを行う事が非常に重要です。しかも、このトレーニングは当該のかんもく児がたった一人で行う事は難しいのです。不安と緊張が、私たちが想像する以上に強いと考えられるかんもく児には、始めのうちは付き添いが必要です。もし、仮に場面緘黙児の支援をしてくれる専門家がいたとしても、生活の中で常にかんもく児と一緒に居ることはできませんよね。
だから、親が最適なんです。
当社が実施している【場面緘黙改善メソッド】のスタートは、親御さんがわが子のサポーター(支援者)として機能することです。
親御さんは、最良のサポータとなるために、場面緘黙の基本的知識を学び、現在の親子関係を見直します。
チェックする項目は以下です
- ✅わが子の自立を阻む共依存親子関係になっていないか
- ✅自立サポート型の親になるために必要な行動は何か
- ✅親ごさんのマインドを含め親のかかわり方を客観的に観察する
2,努力を認める(褒める)ことでかんもく児に自信が付いた
社会的な動物であるヒトは他者との関係生の中で自分を発見します。
この世に生を受て、最初に出会う重要な他者は(ほとんど)親ですね。親からの承認、賞賛は食事と同様に生きる上で重要です。
他者に認められる体験を通して自分には価値があると気づくんです。
生まれつき不安を感じやすい気質があると言われている場面緘黙児も、親御さんからたっぷりと愛情を注がれた中で承認、賞賛の言葉を貰って成長したはずです。
しかし、成長と共に出来ることが当たり前となり、親からの賞賛(褒めること)は減っていきます。これは、かんもく児でなくてもありますよね。
場面かんもく児は、不安と緊張がいつの間にかデフォルトになっていて、いつも自信がない状態にあります。他者からの評価、どう思われるかを非常に気にする傾向があります。
自信がないから、出来そうにないことは避ける癖がついています。
お友達の輪に入れない
声を掛けられない
本来は得意なことが多くある多才な子でも、社会的な場面では、自信がないのでそれを発揮できないことはよくあります。
この状態にあることを親御さんは理解して
スモールステップのチャレンジを行って成功したら「認める、褒める」ことを積極的にして欲しいのです。
かんもく児にとって小さなチャレンジであっても、初めて行うときは勇気が要ります。
成功したら褒めてください
ここには行動の原理が働いています
ある時(A)⇒行動(Bをしたら)⇒報酬(良いことC)が起こった。
すると、行動Bは増えるというのが行動の原理(ABC理論応用行動分析)です。
ある場面で⇒行動し成功した⇒親から褒められた(自分も成功して嬉しい)
この体験を繰り返すことで、かんもく児に自信が付きます。それは次のチャレンンジ行動のモチベーションになるのです
3,かんもく状態の現状把握と不安のレベルをチェックする
今、かんもく状態のどのステージに居るのかを確認することが重要です。
それは可視化しないとわからないのです。可視化とは、だれの目にも見える形に表にして書いて示すことです。
筆者は、これまで多くのかんもく児を観てきて、自分の状況を説明することがあまり得意ではないように思います。親御さんも、自分の目で目る範囲で、あるいは頭の中で想像するだけでは本当のわが子の姿は分かりません。
表にして可視化することで、客観的に場面緘黙のわが子の事が理解できます。
以下の表を作ります。参考【わが子が家の外では話せないことに気が付いたら読む本】p112、p115
- 話せる/話せない【人・場所・活動】を表にする
- 不安のレベル5段階を【家・地域・学校】で子どもに訊きながらチェックする
この表はわが子だけのデータです。
これを基に子どもと話し合ってスモールステップのチャレンジ行動を決めるのです。
実践のスタートは家庭から
以上の以上の3つのポイントを親御さんがサポートする中で子どもが実践して行きます。
安心安全を確保してチャレンジする
親御さんは、場面かんもくのわが子の状態を、上記2つの表を書くことで知ることが出来ます。
これを基に、家庭⇒地域⇒学校という順番でスモールステップのチャレンジを実践してください。
成功すれば褒めることを忘れずに
小さなご褒美を用意しても良いですね
ご褒美は最小限に(ご褒美が目的にならないように注意)
チャレンジはコツコツ継続すること
小さなチャレンジが成功すると、親御さんが陥りやすい罠があります。ここは要注意です。
欲が出るんですね
順調にチャレンジをこなすことあできると、「もっとできるのではないか」と思ってしまうんです。
すると、知らず知らずのうちに親がさせたい【親の目標】になってしまいます。
子どもにとっては高いハードルであり、子どもができる現状と乖離が起こってしまう事があります
そんな罠に陥らないためには
子どもとよく話し合う事
子どもの意思を尊重する事です
焦らず、コツコツ実践すれば
話せるようになる「未来」はやってきます。
ミライ開花SMPT®を実践した9割の子どもに行動の変化があります。
高校卒業後、県外の大学に進学し一人暮らしを始めたHちゃん↓↓
2025年1月生さんも受講がスタートしています
【わが子が家の外では話せないことに気が付いたら読む本】
画面をタッチして詳細をご覧ください↓↓
初回30分【個別相談】申し込み
「家では話すのに、どうして学校では話さないの」と、我が子のことが理解できずに困っている保護者様はいませんか?場面緘黙症は不安障害の一つで、話したいのに話せない状態です。我が子を理解することが支援の第一歩です。
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小さいころから、家以外で話すことが難しい
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家では元気でよくしゃべる
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小学校の中学年、高学年になって学校で話せなくなった
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聞かれたことに頷くことも非常にゆっくり
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緊張して体が固まる(動けなくなる)ことがある
上記の症状があるお子様のことで相談をご希望の方は
・お名前
・ご住所/電話番号/メールアドレス
・対象のお子様年齢(学年)
・かんもく状態の経緯を簡単に
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