熊本の場面かんもく家族支援・メンタルケア

最短!受講1カ月で学校で話せるようになった13歳場面かんもく児の秘密とは?

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奇跡のような本当の話

2025年1月生は1月18日にスタートした3人グループです。やっと2か月目に入ったところです。受講生の子どもの年齢は、13歳、10歳、5歳です。

受講生Hさんの娘さんは13歳中学1年生。このクラスでは一番お姉さんです。

この娘さんに起こった出来事は、受講後1月後でした

「学校で話すことが出来ました」

と、お母さんから嬉しいメールが届きました。

嬉しい報告です

1月18日に開講して、2月19日にいただいたお母さんのメールをご紹介します

お世話になります。基本コース受講中のHです。

とても嬉しいことがあったので、お忙しいとは思いますが報告させて下さい。

今日、学校で会話できたそうです。(しかもすべての授業で声を出して会話したと)

本人は「まだ単語しか出ないけど💦」と言ってましたが、支援級の先生と生徒4人でしりとりを10分位できたと嬉しそうに話していました。

おととい学校から「頷きながら『うん』と声が出た」と報告があったので、それだけでも大きな進歩だと思って、次回の講義のとき話そうと思っていたところの今日でして。これだけ急に色々出来たので喜びというより驚きの方が強いのですが一先ず報告です、ありがとうございます。

まだまだこれからもお世話になります。次回もよろしくお願いします。

 

奇跡じゃないその理由

この体験には『序章』がありました

受講の前に、私の本を読んでくださり、スモールステップ実践をしていたそうです

 

お母さんの話「講座を受けるまでの間に、娘が見せてくれた印象的な成功体験が3つあります。」ここに1カ月で話せた秘密があります

小さな勇気の積み重ねが、未来を変える

13歳の娘が見せた成長の軌跡

本日第4回目の講義で、場面緘黙を維持するサイクルについて学びました。
以前の娘は、まさにそのサイクルの中にいました。話せないことが当たり前になり、周囲も「この子は話さない」と思い込むなかで、話さなくてもいい対応を受ける。その繰り返し。でも、それは有り難いけれどかんもく状態の維持に貢献していたのだと、親の私たちの対応の含め気づかされました。

 

振り返ると、少しずつ確かに変化が生まれていたのです。

その変化に気づくきっかけとなったのは、中之園先生の本との出会いでした。


 

① はじめての「手を振る」

不登校から少しずつ登校できるようになった頃。学校へ行く朝、車で送迎しながら、

ある日、車内から先生やクラスメイトがこちらに向かって手を振っていりるのが見えました。私はそれに応えようとして

最初は、私が娘の手を取って一緒に振らせようとしても、力を込めて拒絶していました。でも、その日は違いました。

娘の手から力が抜けて、私と一緒に手を振ったのです。

その瞬間、とても嬉しくなり「できた!」と心の中でつぶやきながら、変化の兆しを感じました。これがひとつの成功体験でした。

その後、家で手を振る練習をし、
「車内で一人で手を振る」→「車から降りて手を振る」→「母親がいなくても手を振る」
少しずつ、自分の力でできることが増えていきました。

 


② お気に入りのカフェでの小さな挑戦

かわいいカフェ 写真 | Freepik

 

「楽しいことをしているときなら、チャレンジする意欲が湧くかもしれない」
そんな思いで、娘をお気に入りのカフェに連れて行きました。

メニューを指差しながら注文する——それが、私たちの小さな挑戦でした。

ある日、娘が指を差しながら 「オレンジジュース」 と声を出したのです。

「今、声が出た!」
内心、私はガッツポーズ。

きっと、娘の中でも「言えた!」という実感があったはず。ここは、半個室になっていて、周囲の雑談も気にならず落ち着ける空間の中で、娘は言葉が出ました。

このカフェは、私たちにとって「挑戦」と「成功」が詰まった特別な場所になりました。

 


③ 大怪我と、ひとりで話せた瞬間

フリー素材】 病院(4枚) 【背景イラスト】| みんちりえ

講座が始まる1か月前のこと。
娘は足首を20針縫う大怪我をしました。

救急車で運ばれたときは、父親が状況説明をしてくれました。でも、その後の通院では、娘自身が受付で名前と年齢を答えなければなりませんでした。

受付の人が「お名前を教えてください」というと、娘は、少し緊張した面持ちで答えました。
「◯◯です」

年齢はワンテンポ間が空いたのち「…13歳」と答えることが出来たので、

私が口を出さなくて良かったと思いました。

もちろん、出来事ごとに褒めてあげられました。

私は何も言わずにそばにいました。でも、その瞬間、娘の成長がはっきりと感じられました。

 


ひとつひとつの出来事が、サイクルを変えた

 

振り返ると、先生の本を読んで自分なりに試したことや、偶然できたこともありました。
でも、それらの小さな積み重ねが、「緘黙を維持するサイクル」 を少しずつ変えていたのかもしれません。

「話せない」ではなく「話せるかもしれない」に私の気持ちも変化していきました。

 


そして、今日——

かわいいカフェ画像集 (@cafegazou1) / X

今日は、初めて訪れたカフェ。
少し緊張しながらも、娘は注文をしました。

そして、注文のあと、店員さんに向かって、「トッピングを抜いてください」

そう、はっきりと伝えたのです。

それは、今までの積み重ねがあったからこそ生まれた言葉。

娘は今日も頑張りました!

きっとこの先も、小さな勇気の積み重ねで、大きく変わっていくのではないかと思います。これからもご指導よろしくお願いします。

 

受講1カ月で学校で話せた3つの理由

💠私の📕を読んでスモールステップを実践した

2024年9月末に『わが子が家の外では話せないことに気づいたら読む本』を出版しました。

この本は、私の12年の臨床実績を本にしたものです。その特徴は以下の4つです

  1. 家庭でできるサポートの仕方を具体的に示している
  2. 親の言葉かけが変わると子どもの行動が変わる
  3. 不安の少ない所から、子どもと話し合ってスモールステップチャレンジをする
  4. 3の成功体験が、かんもく児の「話したいという意欲」を高める

 

これを理解して、実践されたことで

娘さんの中である程度の「話す」準備が出来ていた

話したいという意欲が高まっていたと考えられます

💠既に3つの成功体験あります

①友達や先生に手を振る

②カフェで声が出た

③病院で名前と年齢が言えた

💠夫婦で心❤️一つに実践した

この準備段階があり
今年1/18から丁度1ヶ月目の報告に
/
学校で話せるようになりました🙌
\
とありました👏

本当に素晴らしい

奇跡のようで奇跡じゃない

確かなスモールステップの実践があったからという事

私も、お母さん👩からの📧で知ることができました

注⚠️
個人差があります

でも、中学生でも高校生でもこんな事が起こるんです❤️

諦めずに
わが子のペースを見守りながら
エビデンスのある方法を実践しましょう♪

子どもの可能性は♾️

#場面緘黙症
#学校で話せるようになりました
#夫婦で学ぶ
#わが子が家の外では話せない事に気がついたら読む本

@メンタルケア心安

 

 

この記事を書いた人

中之園 はるな

現在精神科クリニックにも在籍し、カウンセリング実績延べ2,000人。育てにくい子を持つママの子育てを応援をしています。特に近年、緊張が強くて家以外では上手くはなせない、場面緘黙(かんもく)症の子が増えています。これまで場面緘黙に悩む親子、延べ4000人以上支援してきました。正しい知識と、適切な支援があれば少しずつでも話せるようになります。

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