熊本の場面かんもく家族支援・メンタルケア

「〇〇ちゃんのママ」じゃなく私の名前で生きる—かんもくのわが子の自立とママの自由

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子どもの成長とともに、ママも新しいステージへ

はじめに

こんにちは、中之園はるなです。

今日は私のクライアント様(場面かんもくの子どもとママ)の新しい関係性についてお伝えします。

場面かんもくの子どもたちは改善メソッド【ミライ開花SMPT®】を実践し、話せるようになりました。

自分の行動を自分で選択し始めました。

もうママの顔を見て”どうしよう””助けて”という視線は送ってきません。

では、ママはどうしますか?

クライアント様は「子どもが私を頼らなくなって、子育てが格段に楽になった」とおっしゃいます

 

子育ての中で、私たちはつい自分の人生を少し横に置いて「〇〇ちゃんのママ」としての役割に専念してきました。

そこに喜びも感じてきた。

でも、ふと気づく瞬間があります。——かんもくのわが子が自分の足で少しずつ歩き出していることに。

それは同時に、ママが「私自身」として生き直すタイミングでもあるのです。

愛着理論から見た子どもの自立とは

イギリスの精神科医ジョン・ボウルビィの愛着理論では、赤ちゃんが成長するプロセスの中で「安全基地」としての母親の存在が大切であるとされています。

赤ちゃんは最初、母親のそばにいないと不安を感じますが、ハイハイを始め、探索行動を取るようになると、少しずつ母親のそばから離れていきます。とはいえ、何か脅威を感じたときには、すぐに母親の元に戻り安心を得る。こうした行動を繰り返しながら、最終的には母親の存在を心の中に内在化し(心の中に母がいるという感覚)、母親がそばにいなくても安心して外の世界を探索できるようになる——これが「愛着の安定化」であり、子どもの真の自立のはじまりです。

かんもくの子どもたちの場合——少しゆっくりな歩み

場面緘黙や情緒的な課題を抱える子どもたちは、この“探索と帰還”のプロセスがゆっくり進みます。危険や不安をより敏感に察知する傾向があるため、安全基地であるママのそばから離れることに慎重になります。

でも、場面かんもく改善メソッド【ミライ開花SMPT®】講座を受けてくださっている、かんもくの子どもたちは、少しずつ自分の意志で行動を選び、チャレンジする姿勢が見られるようになってきています。愛着の安定化は時間をかけて進むもの。その一歩一歩が、やがて本当の意味での「自立」につながっていくのです。

共依存からの脱却——ママ自身の目覚め

長い間、ママは無意識のうちに「共依存のカプセルの中」に居たかもしれません。もしかしたらこんな状態ではなかったでしょうか?

 

・私が助けなきゃ

・子どもが困らないようにしてあげたい

・手助けすることが習慣化している

このような事は、愛情たっぷりのママにはよくあることです。

子どもと一体化し、子どもの不安や課題に常に寄り添い、自分の感情や欲求を後回しにする生活。

誰だってそうなります。

でも、わが子が少しずつ自分の行動を自分で選び、自ら歩き出した今

——その「カプセル」から出るタイミングが来ているのかもしれません。

そのことに気づいた瞬間、ママ自身にも“外に出る怖さ”や“居心地の悪さ”を感じるかもしれません。それは当然の反応です。長く慣れ親しんできた「共依存の関係」から一歩外に出ることは、大きなエネルギーを要します。

でも、わが子の未来は確かに開かれました
だからこそ、ママもそろそろ「自分の名前で生きる」時が来たのかもしれません。

子どもが自立しはじめたら、ママの番です

子どもが自分の世界を広げ始めたとき、ママもまた「私の人生」を見つめ直すチャンスです。

これまで「〇〇ちゃんのママ」として、子ども優先の毎日を送ってきたあなた。ほんの少し、自分のための時間を作ってみませんか?

自分一人のカフェ時間を楽しむのもいいと思いますし、

たとえば、私のクライアントさんには——

  • 「6年ぶりに趣味のピアノを再開した」

  • 「10年ぶりにママ友とランチに出かけた」

  • 「自分の名前で名刺を作った」

  • 「以前から挑戦したかった資格試験にチャレンジした」

 

そんな変化を見せてくださる方がいます。

「好きなこと」を再発見する勇気

最初は、何をしていいかわからないかもしれません。長い間、「共依存のカプセルの中に居た」ことに気づいたとき、ママ自身にも“外に出る怖さ”や“居心地の悪さ”を感じる瞬間があるかもしれません。

でも、それと同時に——わが子は確かに前に進み、未来を切り拓いています。だからこそ、ママも小さな一歩でいい、自分の外の世界に踏み出してみることを私は、お勧めしています

精いっぱいがんばってきた「ママゾーン」の日々から、「私ゾーン」へと自分を解放していく。そのプロセスこそが、ママが「自分の名前で生きる」スタートなのかもしれません。

「ママ」としての役割を完全に卒業するわけではありません。親子の関係性は永遠ですから

私の母も90歳を超えていますが、いまだに当たり前のように娘の心配をしてくれます

余談でした(笑)

 

ただ、子どもを見守りながら、自分自身の人生も豊かにしていく。そんな生き方が、これからのスタンダードになっていってほしいと私は心から願っています。

まとめ:「私の名前で生きる」未来へ

場面かんもくのわが子自立は、ママがたっぷりの愛で支えてきた証。そしてそのタイミングで、ママ自身も自分の名前で生きる人生を歩み出すことができる。

今こそ、あなたも「〇〇ちゃんのママ」だけじゃない、自分の人生を取り戻してみませんか?

——あなたの名前で生きる、その一歩を応援しています。

 

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夏休み恒例の【かんもく親子フェス】今年は\東京開催/です。

おかげ様で会場は【満席】オンライン参加を受け付けています。

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📅 開催日:2024年8月23日(金)
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「家では話すのに、どうして学校では話さないの」と、我が子のことが理解できずに困っている保護者様はいませんか?場面緘黙症は不安障害の一つで、話したいのに話せない状態です。我が子を理解することが支援の第一歩です。

  • 小さいころから、家以外で話すことが難しい

  • 家では元気でよくしゃべる

  • 小学校の中学年、高学年になって学校で話せなくなった

  • 聞かれたことに頷くことも非常にゆっくり

  • 緊張して体が固まる(動けなくなる)ことがある

上記の症状があるお子様のことで相談をご希望の方は

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・かんもく状態の経緯を簡単に

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    この記事を書いた人

    中之園 はるな

    現在精神科クリニックにも在籍し、カウンセリング実績延べ2,000人。育てにくい子を持つママの子育てを応援をしています。特に近年、緊張が強くて家以外では上手くはなせない、場面緘黙(かんもく)症の子が増えています。これまで場面緘黙に悩む親子、延べ4000人以上支援してきました。正しい知識と、適切な支援があれば少しずつでも話せるようになります。

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