熊本の場面かんもく家族支援・メンタルケア

ママの心の安定がかんもく児の心も安定させる【アフタヌーンティーお茶会】報告

🌸ママだけの癒しの時間が、家族全体の安定をつくる

かんもくママ アフタヌーンティーお茶会 in 日比谷サロン・ド・ニナス

2025年11月3日。

かねてからご案内していました、東京日比谷にて、5名のかんもくのお子さんを育てるママたちとアフタヌーンティーお茶会を開催しました。

会場は、優雅な雰囲気と紅茶の香りが漂う「サロン・ド・ニナス」。

私にとってもコロナ渦以降、リアルのお茶会は久しぶりです。

🫖紅茶と笑顔がほどく心

席につき、3段スタンドのスイーツが運ばれ、紅茶が注がれると、最初は少し緊張ぎみだったママたちも、時間が経つにつれてママたちの表情は少しずつほころんでいきました。

参加されたかんもく児ママたちは、初めてお会いする新規の方が3人

受講生ママが2人です

 

先輩ママに学ぼう【わが子が話せるようになった理由】

様々なお悩みがママたちから語られました

 

 

  • 母子分離が難しい時どうすればいいの
  • 学校にどのように配慮をお願いすればいいの?
  • 不登校気味になって、親子関係が悪化しています
  • 学校で話せないので友達がいません
  • 子どもが家で癇癪を起すようになりました

 

 

まずは、新人ママのお一人おひとりにお話を伺うとこれ以外にも

 

相談する場所がない

相談する人がいない

という共通の悩みも浮き彫りになりました

 

 

場面かんもく改善メソッドを12年間(2025年時点)サポートしている私からの助言と、2人の先輩ママからの助言で

最初は緊張気味で、不安そうな新人ママたちの顔にも笑顔がこぼれました

「そうそう、私も同じ道を通ってきましたよ」

同席していた先輩ママが自分の経験を語ってくださり、具体的なアドバイスを聞いたママからは

 

 

「誰に相談しても解決しないもやもやが晴れました」

「お話を聴いて、希望の光が見えてきました」

そんな言葉が出てきたとき、ここが“安心の場所”になったのだと感じました。

 

 

 

「お子さんはお留守番で。今日はママだけの時間です。」

今日のもう一つのテーマは、ママ自身を癒すことです

おそらく一瞬「え…?」という戸惑いの反応をした方もいらっしゃったのではないかと想像しますが、皆さん、しっかりその意味を受けとってくださり、家庭の協力を得て参加してくださいました。

幼稚園児・小学校低学年・中学生──それぞれに子育てのフェーズは違いますが、共通していたのは、“自分を後回しにしてしまう優しさ”でした。

 

👩‍👧‍👦「罪悪感」と「愛情」はいつも隣り合う

今回参加されたママたちの多くは、「子どもを置いてきたことへの罪悪感」があるようでした。

 

「自分だけ楽しんでいいのかな」

「小さい子を置いてきてしまって…」

 

その言葉には、

お子さんを思う深い愛情と責任感がにじんでいます。

 

心理学では、こうした感情は“関係維持のための感情”と説明されます(Berkowitz, 1993)。

つまり、罪悪感は「家族を大事にしたい」という愛情の証なのです。

 

ただし──

その罪悪感を抱えたまま「ずっと自分を犠牲にする状態」が続くと、

心のエネルギーが少しずつ消耗していきます。

 

実際にママの一人がこう話してくれました。

「私、自分が疲れていたり不安がいっぱいになると、子どもにも映るんです。」

 

心理学ではこれを情動伝染(emotional contagion)といい、

親の情緒安定は、子どもの安心感と強く関連します(Hatfield et al., 1994)。

 

さらに神経科学の視点では、

親の“落ち着き”が子どもの神経系にも伝わるとされ、

ポリヴェーガル理論(Porges, 2011)でも説明されています。

 

つまり──

 

ママの心が穏やかであることは、子どもの穏やかさにつながる。

 

これは「わがまま」ではなく、家族を守るための大切な土台なのです。

 

💐「100%ママでいなくていい」──その科学的理由

 

お茶会の中で、私は次の言葉をお伝えしました。

「100%ママじゃなくていいんです。2割か3割は“ママじゃない私”の時間を。」

 

これは、感覚的なアドバイスではありません。

心理学の研究では、メンタルの安定やレジリエンスには、

休息時間・他者とのつながり・役割の切り替えが不可欠だとされています(Lazarus & Folkman, 1984)。

  • ママが癒された状態でリラックスしている、
  • 心から笑う、
  • 休息を取る、
  • ママ友とおしゃべりする話す、
  • ひとりの時間を味わう
  • 趣味を楽しむ

それらはすべて、神経系を整え、感情を安定させる「セルフケア」です。

そして、セルフケアは家族ケアの前提条件です。

 

子どもが社会人になり、子育てを終えたママたちは、「ほぼ100%私」でいいのではないでしょうか!

私もそうです

🧠感情と身体はつながっている

 

そして今回私から参加者様に元気が出る【パワーワード】をプレゼントしました。

5名の方々にそれぞれ違う「言葉」をプレセントしました

 

その中の1つに、

「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しい」つまり“笑うから楽しくなるの”

という言葉を入れました

 

これはジェームズ=ランゲ説(James–Lange Theory)と言って。

身体の変化が情動を引き起こすという考え方、心とからだは繋がっているのテーマに通じる心理学理論です。

 

緊張したままでは不安が増し、

身体をゆるめると、心もやわらぐ──

 

だからこそ、

“身体を休め、心を休める時間”は、

ママ自身の情緒調整に必要なプロセスなのです。

 

🌈「私、ここに来れてよかった」

 

予定の2時間は気づけば2時間半に。

夢中で語り合いました。

最後に、皆さんが言ってくれました。

 

「今日は来れて本当によかった。

私、またがんばれそうです。」

 

その笑顔はとても安らかで、やわらかくて──

きっとお家に帰ったとき、

ご家族も安心の空気を感じ取られたことでしょう。

 

🌱結びに

母として、そして一人の人間として。

ママが心と身体を満たす時間は、

決して“贅沢”ではありません。

 

家族の安心と、子どもの成長を支える静かな力。

 

これからも、ママが“自分に戻れる時間”を大切に作っていきます。

またぜひ、癒しと学びのひとときをご一緒しましょう。

 

呼んでくだされば全国に出張しますよ~

 

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この記事を書いた人

中之園 はるな

現在精神科クリニックにも在籍し、カウンセリング実績延べ2,000人。育てにくい子を持つママの子育てを応援をしています。特に近年、緊張が強くて家以外では上手くはなせない、場面緘黙(かんもく)症の子が増えています。これまで場面緘黙に悩む親子、延べ4000人以上支援してきました。正しい知識と、適切な支援があれば少しずつでも話せるようになります。

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