熊本の場面かんもく家族支援・メンタルケア

満員御礼❣【第2回支援者交流会】

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こんにちは

中之園です。

 

場面緘黙の子ども、大人、保護者の支援を専門に行う

メンタルケア心安(ここあん)を運営しています。

 

第2回【かんもく支援者交流会】💖

おかげ様で30人の定員満席でした。

緘黙児の支援について

関心の高い皆様と、一緒に学ばせていただきました。

 

北は北海道から、南は熊本まで

全国で、緘黙の子どもと大人に直接、間接に関わる方々と交流会を開催しました。

立場的には以下のような方々です。

  • 医療関係、
  • 教育関係、
  • 福祉関係、
  • 自助グループ

 

それぞれの立場で意見交換しました。

 

テーマは「緘黙児に変化を起こす3つのポイント」でした。

 

前回の皆さまからのリクエストによって

今回は、中之園が「事例」をご紹介させていただきました。

 

ブログでもご紹介したことがありますが

劇的変化、つまり短期間で話せるようになった高校生の事例です。

 

支援開始から、7か月で

『家以外の場所で、家族以外の人に聞こえる声』で話すことが出来ました。

 

7か月というのは早いです。

今では、彼女が場面緘黙だったとは・・・

誰も気づかないでしょう。

 

私が関わった緘黙児の中では

支援を始めて

 

「家以外の場所で、聞こえる声で話すことが出来る」のは

平均して3年くらいは掛かっています。

 

これはあくまで私の臨床上の経験に基ずくものです。

 

参考になることも、ならないこともあるかと思いますが、

この事例を通して

  • こんな場合はどうなの?
  • あんな場合はどうなの?

 

  • 子ども側から観た意見
  • 保護者側から観た意見
  • 支援者としての意見

 

そういったことを皆で考えていこうというのが主旨です。

 

答えはすぐには出ない😅💦💦

 

だからこそ

 

一緒に考えて頂けると幸いです。

 

 

 

この事例を紹介するために

 *もちろん同意は得ていますよ

 

改めてこの子の記録をじっくり読み返して見ました。

 

すると、

集団の中で友達の様に話せないことに悩む、彼女の葛藤が見えてきました。

 

 

彼女のサポートは多岐に渡るものです。

 

 

  1. はじめは私との「カウンセリング」から
  2. 次にお母さんの「緘黙ペアトレ」
  3. そして、私の職場内にある「通所施設」

 

 

主にこの3本柱で彼女をサポートしました。

 

昨日の、2時間ではお伝えしきれなかったことが、たくさんあります。

 

順に紹介していきますね!

 

何かの参考になれば😊

 

 

今日は1,

私が彼女とカウンセリングルームで行ったことです。

 

これも、一気には書ききれないので

少しづつ紹介しますね

 

私が個別に行う「カウンセリング」

ここでは

まず、リラックスしていっしょに楽しむことから始めました。

喋らなくても

ここに来ることが楽しい😃💕

 

そう思って貰わないと

何にも始まらない・・・

 

ラポール形成はそのあと❣

と思っています。

 

なぜなら

人間て根源的には楽しい事しかしたくない生き物だから((笑))

 

ラポール形成のために、

遊戯療法や、ゲームをするという目的ありきでやってると

セラピストの方も力が入っちゃう

ような気がします。

 

 

何かわからんけど🙄

行くと楽しいから

行ってもいいかな~😄

ぐらいのノリで来てもらう。

 

こちらもリラックスして

一緒の空間を楽しむ

 

これを、継続していると

 

ラポール形成の準備ができたかな

と思います。

 

だから、時間が掛かるんです。

 

この間もほとんど、単語1個2個ぐらい

頷きもできたりできなかったり

筆談は書けなくて固まるし・・😅

 

なので、1対1では難しく

お母さんやきょうだいも一緒に入ってもらって

セッションしていました。

  • 黒ひげ危機一髪
  • ジェンガ
  • 絵しりとり

などなど、喋らなくても出来るゲーム

  • ウノもしましたね

「ウノ」って言えるかどうか、のハードルがあります。

言えませんでしたが・・・

 

ここで、ちょっとしたハプニング

お母さんにがルールを知らなかった!

じゃあ、

「お母さんにルールを教えてあげようか」ということになり

彼女が同意し・・

初めて、

「ささやき声でお母さんに耳元で説明する」ことが出来た。

 

カウンセリングルームで「文章で声が出た」はじめての事でした。

 

はじめの頃は、本当に少しづつ

薄皮をはぐように

 

普通の人の一歩を100分割したくらいの

ペースだったかもしれません。

 

この段階を経て

 

少しづつ以下のことを実践しました。

 

 

  1. 心理教育=これは自分について知る為。
    直面化です。心の準備が整っていないと直面化は逆効果になることがあるので
    彼女の心理状態をアセスメントしながら、タイミングを見て行いました。
    社交不安尺度も使いました。

  2. ストレスマネジメント
    誰にでもストレスはあるよ。ストレスをなくすことは難しい。
    上手に付き合うスキルについて学びました

  3. 感情について学ぶ
    自分の感情について表現できない=感情について知らないので
    感情のカテゴリーや働きについて学びました。

  4. 社会的なスキルについて、人との関わり方について

 

 

今は、4の段階です

 

今日はここまでにさせていただきますね😊。

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。✨

 

次回は、

 

2,お母さんや家族のサポート

緘黙ペアトレで学んだことで、お母さんにどんな変化が起こったのかについて

ご紹介しますね。

 

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ひとりの場面緘黙の男の子との出会いが、私が場面緘黙の子を支援するきっかけとなりました。彼と信頼関係を築くのは容易ではありませんでしたが、根気よく関わることで変化が生まれてきました。筆談から電話での会話が可能になり、一部の人と話せるようになりました。この記事を読まれた*ご意見・ご感想*などございましたらお気軽に、お願いいたします。

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    この記事を書いた人

    中之園 はるな

    現在精神科クリニックにも在籍し、カウンセリング実績延べ2,000人。育てにくい子を持つママの子育てを応援をしています。特に近年、緊張が強くて家以外では上手くはなせない、場面緘黙(かんもく)症の子が増えています。これまで場面緘黙に悩む親子、延べ1,800人を支援してきました。正しい知識と、適切な支援があれば少しずつでも話せるようになります。

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