熊本の場面かんもく家族支援・メンタルケア

思春期の緘黙娘と父

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【かんもく親子コーチング】受講生のお父さん

がんばっています

第4回目の講座が終わりました。

今回は【問題解決へ向けての流れ】がテーマ

まずは、前回の宿題報告から

”リラクゼーションに取り組もう”

 

かつては、娘が5年もの間、口をきいてくれなかったと言われていました。

 

実は、昨年お母さんが先に受講されました。

その後、お母さんの娘に対する接し方が変わりました。

これまでの娘に対する「想い」が変わり、行動が変わりました。

 

そして娘さんにも変化がありました。

 

ほぼ引きこもり状態だった娘さんが、外に出る様になりました。家族との会話も増え表情が変わりました。

そんな母娘の変化をみて、お父さん自ら勉強してみたいと望まれるようになりました。

 

現在熱心に受講されています。

受講してすぐに、お父さんの方から娘さんに歩み寄り関係の改善に取り組まれました。

 

もともと自分の信念を強く持っておられるお父さんです。

娘にもずっと自分の信念を主張して「努力すること」を厳しく言ってきました。

「努力しないヤツには価値がない」ぐらいの勢いです。

しかしそれでは上手く行きませんでした。

娘との距離はざかるばかり

5年、口をきいてもらえませんでした。

 

母と娘の変化を目の当たりにして

娘に対する自分の接し方を見直すきっかけになりました。

 

でも、自分をどう変えればいいかは解らない。

だから、勉強したいと思われたそうです。

 

学ぶことで、娘に対するマインドに変化が起きました。

娘の辛さを理解していなかった自分に気が付きました。

 

自ら歩み寄り、娘に声を掛けました。

 

その時の声のかけ方は、以前の様に威圧的でもなく、何かを要求するものでもなく

慈しみに溢れていました。

 

5年ぶりに父と娘の会話がありました。

お母さんによると、「娘の部屋から、2人の笑い声が聞こえた」とのこと。

 

 

さて、今回のリラクゼーションの宿題も、娘さんの部屋で一緒に取り組むつもりでした。

しかし、これにはあまり乗ってこなかった娘さん

お父さんが一人で取り組むことになったのです。

 

その結果、お父さんにリラクゼーションのスキルが身につき

会社で取り組んだそうです。

思わぬところに効果が波及しました。

 

家族丸ごと変化が起きています。

毎日、決まった時間に娘さんの部屋で父がリラクゼーションに取り組むのを

娘さんが嫌がらずに受け入れているのもいいですね。

 

そんな2週間のうちに、

良い事がありました。

進路についてどう思っているのか

 

お父さんが、以前から聞きたかった娘の本音を訊くことが出来ました。

リラクゼーションを一緒にやるよりも大きな収穫だったかもしれません。

 

そして、きょうだい関係にも変化が起きています。

兄との関係も、ちょっとこじれていました。

お父さんが、お兄ちゃんに妹のことを説明したようです。

 

すると、兄と妹の距離も前よりちょっと近くなったようです。

 

家族丸ごと変化が起きています。

好循環が止まらない、素敵ですね‼

 

この記事を書いた人

中之園 はるな

現在精神科クリニックにも在籍し、カウンセリング実績延べ2,000人。育てにくい子を持つママの子育てを応援をしています。特に近年、緊張が強くて家以外では上手くはなせない、場面緘黙(かんもく)症の子が増えています。これまで場面緘黙に悩む親子、延べ4000人以上支援してきました。正しい知識と、適切な支援があれば少しずつでも話せるようになります。

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