喋らないって決めてるの!
こんにちは
なかのぞのゆみこです。
「喋らないって決めてるの」
これは、ある場面緘黙の女の子が、お母さんに話した言葉です。
どうしてそんなことを決めたのでしょうか?
小学校の間は喋らないと決めているそうです。
仮にSちゃんとしましょう。
Sちゃんは小学6年生です。
来年は中学進学です。中学進学後に「喋るつもり」と言うのです。
なるほど・・・
そうなんだ~
Sちゃんが話せるのは、家族と彼女の居場所となっているある施設に居るときだけです。
Sちゃんの心の中を推察するのは難しいですが・・・
おそらく
小学校ではこれまでずっと話せなかった・・・
かなり「話せない時間が長い」わけです
なので・・
今更話せないと思っているのかもしれません。
思春期に差し掛かった子どもたちは、自我意識が急に高まります。
- 皆から自分は「喋らない子」と思われている
- 自分はここではもうずっと喋ってない。
- 今喋ったらなんて言われるか
- 変に目立ちたくない
そんなことを考えているかもしれません。
これも無意識に自分を守っていると考えられます。
Sちゃんの気持ちが、そうだとすると
その気持ちにも寄り添いながら
カウンセリングでは「話す練習をしていこうね」とさりげなく伝えています。
話すことも行動の1つです。
話す習慣がついていないと、急には言いたいことが出てこないものです。
例えば挨拶
朝、「おはようございます」と言われて、
「おはようございます」と返す習慣がついていないと、スムーズに言葉が出てこない人もいます。
劇のセリフのように挨拶を返す練習も必要な事だと考えています。
Sちゃんではないのですが
別の緘黙児さんで、あいさつがスムーズに出ない子に、今これを練習中です。
少しづつ出来る様になってきましたよ。💛💖
緘黙児さんは、一人ひとりタイプが違います。
オーダーメイドの支援を実践中です!!😊
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