場面緘黙症の人に起こりがちな“あるある”を紹介します!
ある特定の状況でのみ話せなくなってしまうことがある、”場面緘黙”ですが、日常生活の中で困ってしまうことや、経験したからこそわかる場面緘黙の人が陥りがちな状況があります。この記事では、場面緘黙症の人に起こりがちな“あるある”をご紹介します。場面緘黙で困っている人への対応方法もご紹介しますので、興味を持った方はぜひ最後まで読んでみてくださいね、
この記事を読むための時間:3分
目次
場面緘黙の特徴は
場面緘黙は、仲の良い人や家族とは、問題なく会話ができるけれど、学校や会社など緊張を伴う特定の環境下では、言葉を発することができなくなってしまうという特徴があります。人見知りや性格の問題とは全く異なるので、放っておいても自然に改善することはほとんどありません。
場面緘黙あるあるをご紹介!
ここでは、場面緘黙の人に見られる、日常生活のなかでのあるあるを箇条書き形式でご紹介します。人によって出現する症状は異なるので、あくまでも傾向になりますが、場面緘黙のことを理解するのにぜひお役立てください。
困ったときにも頼れない!
人見知りであれば、いざとなったら話しかけられるものですが、場面緘黙症の場合は、他者を頼ることも困難です。
・タイミングよく話しかけることが苦手なので、そもそも声をかけられない
・必要事項を伝えられず、あきれられることにも慣れている
・意を決して声を出そうとしても、のどが詰まる
・声を聞かれる恐怖がある
・ささっと助けてくれる人に心の底から感謝!
学校・社会生活は気が重い
環境の変化に弱いという特徴があるので、学校・社会生活は気が重いです。
・本当はみんなと楽しく話したい気もするけれど、会話が続かない
・一対一だと話しやすいこともあるが、人数が増えると退散
・表情が出せないことがあり、何を考えているのか分からないと言われることも
・職員室に入ることが怖く、諦めるか自分で解決してしまう
・先生やクラスメイトと話そうとすればするほど声が出なくなってしまう
・声が出ないだけで、人見知りや人嫌いではない
・電話は地獄
・場面緘黙です。と説明しても、伝わらないことがほとんど
お店でも難所だらけ
普段何気なく利用するレストランやお店も、実はたくさんのハードルが潜んでいます。
・気が重くなって、予約したサロンや病院をキャンセルしてしまう
・飲食店の注文ができない
・そもそも店員さんを呼ぶことが難しく、呼び出しボタンがあるとホッとする
・普通の声量で話したつもりが、聞き返されて萎縮する
・「アットホームなお店」をメリットと思えない
・コンビニレジ横のホットスナックやおでんを買うのは、夢のまた夢
・コーヒーショップのカスタムオーダーが最難関
気配を消すのが得意
いつの間にか存在感を消してしまっていることも…
・くしゃみや咳を我慢しがち
・頷くことが精一杯
・親せきの集まりで質問が飛んで来たら、絶望的な気持ちになる
・気を許せる人とは、常に小声で会話
・黙々と作業をするのが得意
喋れる相手はいる
実は、全員と話せないわけではないんです。
・年の離れた人や子どもに好かれやすい
・初対面の人とは意外と話せる
・2回、3回と会う回数を重ねるごとに話せなくなる
・家族と楽しく話している様子を、学校や職場の人に見られたくない
・テレパシー能力があればと思う
場面緘黙の人が求めている対応は
これまでに挙げたように、場面緘黙症の人は、自分から何かを発信したり行動することは苦手ですが、できれば周りの人と楽しく過ごしたいと考えている場合も少なくありません。話すことをしなくても、その場にいて人の話を聞いて頷いているだけで、十分なコミュニケーションです。周りの人は、無理に発言を促さずに自然な対応を続けてみましょう。
まとめ
いかがでしたか。場面緘黙のあるあるをご紹介しました。場面緘黙を持つ人のストレスを緩和し、症状を和らげるには、周囲の人の理解と、正しい対応が必要不可欠です。「何でしゃべらないの?」と聞いたり。気遣って話す機会を作ってあげたりしたことが、相手をかえって追い詰めてしまうこともあります。今回の記事を読んでいただいたことが、場面緘黙への理解を深めるきっかけになればと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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