場面かんもくで、一番困ることは⁈
目次
場面かんもくで一番困ること
家では話すことができるのに、社会的場面で話せなくなる「場面緘黙症」は不安障害の一つです。
社会的場面で「話さない」デメリットは何でしょうか?
話さなくても困らない?
クライアント様から、こんな話を聴く事がよくあります。
「うちの子は、話せなくても周囲が優しくしてくれるのであまり困っていないようです。このままで大丈夫でしょうか?」
確かに、「今」は大丈夫かもしれません。
大丈夫か否かについては
私は「否」とお答えしています。
その理由は
幼稚園や小学校低学年などの間は、大人しい子の「お世話したをたい」気持ちがあって、何かと話し掛けてくれる。よくお世話をしてくれることがあります。
しかし、学年が上がるうちにいつまでも同じ環境は続きません。
- クラス替えで仲良しの子と別のクラスになった
- 担任が変わる
- 仲良しの子が転校してしまう
「今」と同じ環境がずっと続くとは限りません
むしろ変わっていくのが自然です。
「話せない」ことのメリット
一方、場面緘黙の子はわざとではないにしろ「話せない」ことで、メリットを感じているかもしれません。
例えば
- 黙っていることで、苦手な役割を引き受けなくても済む
- 親や大人が本人の言うべきことを代弁して助けてくれる
- 一時的に不安が増大するのを押さえられる
そしてこれは「話せない」後に訪れる心地よい体験として習慣化して行きます。つまり、当たり前のループになっていきます。
「話せない」ことのデメリット
他方、話せないことで被るデメリットもあります。
- 自分の言いたいことが言えない
自分の要求、願望を他者に伝えられない - 断ることができない
やりたくないことであっても、断れないので引き受ける羽目になる。嫌なことをされても、やめてくださいと言えない。 - 困ったときに助けを求めることができない
転んでけがをした、学校で発熱した、体調が悪い時でもいえないので我慢して悪化する - 気持ちが伝わらない
嬉しいのか、辛いのか、腹が立っているのか、楽しいのか、表情に出ない場合は伝わりません - 他者との感情の交流が難しい
他者と同じ感情(楽しい、愉快、腹立たしいなど)を共有して情緒的な交流を持てない
話すとは、相手に自分の「意思表示をする」ことです。
頭の中でどんなに叫んでも声に出さないと伝わらないんです。
場面かんもくでいることのデメリットは、その子の生き辛さにつながります
かんもく児が自分さらしさを発揮できるように
周囲のサポートが望まれます
初回30分【個別相談】申し込み
「家では話すのに、どうして学校では話さないの」と、我が子のことが理解できずに困っている保護者様はいませんか?場面緘黙症は不安障害の一つで、話したいのに話せない状態です。我が子を理解することが支援の第一歩です。
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小さいころから、家以外で話すことが難しい
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家では元気でよくしゃべる
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小学校の中学年、高学年になって学校で話せなくなった
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聞かれたことに頷くことも非常にゆっくり
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緊張して体が固まる(動けなくなる)ことがある
上記の症状があるお子様のことで相談をご希望の方は
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