【場面かんもく改善講座】2カ月で、子ども達に起きている変化とはー26年1月受講生ー
【かんもく改善コーチング】受講生26年1月生さんに起きている変化
実際の受講の感想から、どんな変化が生まれているのか、親御さんのマインドの変容も分かります。子どものかんもく状態に変化が現れる前に、やはり一番重要な環境である、ご両親のあり方が変わることが、重要なのです。

受講生の皆さんの【感想、気づき】の一部をご紹介いたしたあと、
後半の記事では、
- なぜたった2ヶ月でこのような親のマインドの変化子が起こるのか、
- かんもくの改善に何が必要なのか
- 各回で起こった変化の意味
について解説していきます。

目次
<基本1回目>テーマ:親子関係を見直す。安心の良循環を作る
【受講の感想】()内はかんもく児の年齢です
Kさん(高校2年男子)
<基本2回目>テーマ:緘黙について知ろう
Oさん(小学3年女児)夫婦で参加
各々の宿題から、子ども達にしっかりと変化が見られることに驚きました。まだまだ工夫できるところや、対応や声かけでもヒントになることもあり、今回も多くの学びを得ることができました。
先生から一人一人、丁寧な宿題シートの振り返りがとても有意義でした。 他の方の内容も全て目を通させていただき、全く状況が同じだったり、娘も同じ反応だったりすることも多々あり、これからの関わり方の勉強になりました。 リアルな子育て状況だからこそ、教科書やネット情報ではなく貴重な時間でした。悩んでいたこと心配だったことは、1人ではなかったんだと思いました。 また、いつも先生から肯定感なお言葉があり、親の私までモチベーションが上がります。 この調子で楽しく参加したいと思います!
Sさん(小学3年男児)夫婦で参加
今まで講座の見学を一度もしなかった夫ですが、初回に引き続き前向きな姿勢で講座に挑んでいる(積極的にメモも取り)のが印象的でした。はるな先生に意外な所を褒めて頂き、私ももちろん夫もとても嬉しかった様子でした。育児を褒めて頂ける機会は中々ないので私達の自己肯定感がアップします。限られた育児期間、我が子をもっと褒めてあげたいと思いました。
皆さんとエピソードを共有しながらの受講は緊張感もありますが、とても勉強になりますし励みにもなります。はるな先生の鋭いアセスメントにしびれる程感動する事もあります。心理の世界は面白いなぁと思いました。
<基本3回目>テーマ:リラクゼーション
Mさん(小学1年女児)
<基本4回目>問題解決への流れ、不安のレベルを確認する
Kさん(高校2年男子)父の感想

こちらはBクラスさん、Aクラスさんとは、1周遅れでスタートしました。これまでの【受講の気づき】を受講生さん自身が語っています
<基本①回目>親子関係の見直し 悪循環➡両循環に
Kさん(小学4年生女児の母)
Nさん(中学1年女子の母):ご夫婦で参加
1番印象に残ったことは、褒めるということは観察しないとできない。ということです。子どもにもっと、興味を持って、観察していきたいと思いました。実際に相手の方に褒められるという体験を通して、確かに嬉しいし、やる気もでるという実感を持てました。
その他の気付きとして、「好き、得意」が誰かとつながるリソースになるということで、娘はそれに加えて、友人が欲しかったり、好きなユーチューバーさんと会話したり、関わりたいという気持ちがありますので、その気持ちも良いリソースになると思いました。
Nさん(ご主人)
Tさん(幼稚園年少女児)
場面緘黙で悩んでいる親子が全国にたくさんいらっしゃることを改めて実感しました。 子どもの行動の見方、親の対応のよりよい仕方をこれからさらに深めていけると感じました。同じ悩みをもつ仲間として、それぞれの家庭での子どもへの考えや見方をやりとりすることで子育てを勉強できるいい時間だと感じました。 先生に適切にアドバイスや肯定していただくことでも、親自身が励みになりました。 また次回も楽しみにしています。
Fさん(高校3年生女子)
レストランの注文について、娘に聞きました。「単語ならその場でも言える」「面談とか、長い話をするなら、事前に言って欲しい」と返答ありました。本人の気持ちを確認しながら関わっていけるとよいと思いました。
<基本2回目>テーマ:かんもく状態を3つに分類
Nさん(中学1年女子の母)夫婦で参加
一番、印象に残ったのは、子供が好ましくない行動をとった時の親の行動で、①改善策を提案する→②本人にとってのメリットを伝える の手順で子供と一緒に考えてみようと思いました。課題をするのが億劫なのがわかっているので、ほめる方法のところであった、課題後に何か簡単なご褒美の時間を合わせて相談しようと思います。例)課題後、〇分おしゃべりタイム。音楽を〇分聞くなど。
<基本コース4回目>問題解決への流れ、不安のレベルを確認する
第4回まで(2ヶ月)で大きな変化が起こるのはなぜか

― 基本コース前半で子どもと親に起こっていること ―
かんもく改善メソッド【ミライ開花SMPT®】の基本コース(全4カ月)では、第1回から第4回までの流れの中に、実はとても明確な変化のロジックがあります。
一見すると、それぞれ別々の内容を学んでいるように見えますが、実際には、親の関わり方・子どもの理解・身体の緊張・不安と回避の仕組みが段階的につながっており、その積み重ねによって、子どもの状態に変化が起こりやすくなっていきます。
場面かんもくの改善は、単に「話し方を練習すること」では進まないのです。これは、多くの臨床家の先生方は周知のことです。
なぜなら、話せない背景には、単なる発話の問題ではなく、かんもく児本人の不安・緊張だけでなく・親子関係・回避行動・環境への適応の仕方が複雑に絡んでいるからです。
そのため、表面的に「話しなさい」と働きかけるのは、徒労に終わります。まず、親御さんが第一の支援者になって、子どもがかんもく状態を維持している仕組みを知り、チャレンジしやすい土台から整えていく必要があります。
この基本コース前半の4回は、まさにその土台づくりにあたります。
まず第1回で起こること
親子関係の見直しによって、子どもを縛っていた無意識の関係性がほどけ始める
第1回では、親子関係の見直しを行います。
特に大きいのは、親自身が気づいていなかった共依存的な関わりや、子どもの自立を妨げていた関係性に気づくことです。
場面かんもくのある子どもは、不安が強いために、親もつい子どもを守りたい一心で、先回りをしたり、代弁したり、困らないようにしすぎたりする傾向があります。その関わりは愛情から来ているものですが、結果として子どもにとっては、
-
自分でやらなくても誰かが助けてくれる
-
不安な場面は避けた方が安全
-
一歩出るより守られる方が安心
という学習につながるのです。
ここで親が、
「安全を確保する」ことと「自立を促すこと」が必要であるということを学び、声かけや褒め方を変えていくと、子どもを取り巻く環境のメッセージが変わり始めます。
つまり第1回では、子どもそのものを変えようとする前に、まず子どもの行動と親の反応の関係性を整えているのです。
この変化は非常に大きくて、親の意識とまなざしが変わり、肯定的な声掛けが増えるだけで、子どもは
「前より責められていない」
「前より信じてもらえている」
「前より自分でやっていい空気がある」
と感じ取り始めます。
子どもは言葉以上に、関係の空気を敏感に察知しています。だからこそ、最初に親子関係を整える意味があるのです。
次に第2回で起こること
「わからない不安」が「理解できる不安」に変わり、対応が的確になる
第2回では、場面かんもくについての知識と理解を深めます。
ここで重要なのは、親が「なぜこの子はこうなるのか」を、感情ではなく構造で理解し始めることです。
場面かんもくの子どもを前にすると、多くの親は、
-
甘えではないか
-
家では話せるのに、なぜ外では話せないのか
-
どう関わればいいのかわからない
-
このままで大丈夫なのか
という混乱を抱えます。この混乱があると、対応はどうしても感情が先走ります。励ましすぎたり、急がせたり、逆に腫れ物に触るようになったりしやすいのです。しかし、場面かんもくが「性格」や「わがまま」ではなく、不安反応を背景にもつ精神疾患であり、症状であること。「人・場所・活動」によって話しやすさが変わることを学ぶと、親の見方が変わります。
さらに、わが子のかんもくの度合いを、表をつけて現状を把握することで、子どもの状態が漠然とした悩みではなく、見える化された理解可能な現象になります。
これはとても大きなことです。なぜなら、人は「わからないもの」に対して最も不安になるからです。逆に言えば、整理して把握できると、それだけで不安は下がり、対応は落ち着きます。上記の、受講生さんの感想にも表れていますね。
第2回では、親の頭の中が整理されます。
そして、
「この子は全部できないわけではない」
「人と場所と活動の条件によっては出来ることがある」
と分かることで、支援が、感覚的なものから、具体的で現実的なものへと変わっていきます。
つまりここでは、問題を曖昧な不安として抱える段階から、理解して対応できる段階へ移行するという変化が起きているのです。
第3回で起こること
子どもを動けなくしていた“身体の緊張”にアプローチできるようになる
第3回では、リラクゼーションスキルを学びます。これは単なる気分転換ではありません。場面かんもくの支援においては非常に本質的な内容です。話せない子どもたちは、頭で「話したくない」と思っているのではなく、実際には不安反応によって、身体が強く緊張し、固まったり、返事が出来なかったり、反応できなくなっていることが少なくありません。つまり、問題は意志の弱さではなく、自律神経系を含む身体の防衛反応として起きているのです。
このとき、親がその仕組みを知らないと、
「気持ちの問題」
「慣れればできる」
「頑張れば乗り越えられる」
と捉えやすくなります。
しかし、身体が強く緊張している状態では、子どもは“やればできる”状態ではないので、励ましは通用しないのです。
リラクゼーションを学ぶことで、親は初めて、
「この子はサボっているのではなく、身体がこわばっているのだ」「まず安心と緊張緩和が必要なのだ」と理解できます。
さらに子ども自身も、緊張をゼロにすることはできなくても、
少し緩める
少しホッとできる
少し軽くなる
という感覚を身につけていきます。
これは非常に重要です。なぜなら、場面かんもくの改善は、いきなり普通に話せるようになることではなく、不安や緊張に圧倒されずに、その場にいられる時間や幅を広げることから始まるからです。
第3回では、そのための身体的な足場が作られます。ここで親が安心の作り方を学び、子どもが緊張との付き合い方を少しずつ身につけ始めることで、次のステップに進む準備が整っていきます。
そして第4回で起こること
「話せない状態」を固定していた回避のループが見えてくる
第4回では、不安のレベルを確認し、回避のループを理解します。ここが前半の大きな転換点です。
場面かんもくの子どもたちは、話さないことで楽をしているのではなく、話そうとしたときに生じる強い不安から自分を守るために、体が自動的に回避を選んでいることが多いです。そして回避は、その瞬間には確かに不安を下げます。
でも、ここに大きな落とし穴があります。回避によってその場の不安が下がると、脳は
「やはり避けてよかった」
「話さない方が安全だ」
と学習します。その結果、次に同じ場面が来たときは、さらに不安が高まり、さらに避けやすくなります。
これが回避のループです。
この仕組みを親が理解していないと、無理をさせたくない、かわいそうだからやめておこう、今はまだ早い、親がしてやればいい、
という判断が続きやすくなります。
もちろん無理強いは逆効果ですが、だからといって回避をそのまま温存し続けると、不安は長期的には維持・強化されやすいのです。
第4回でこのループを理解すると、親の支援の質が大きく変わります。子どもを叱ったり、追い込むのでもなく、放置するのでもなく、
不安が高すぎない小さな一歩を設計し、回避を少しずつ減らすという視点が持てるようになります。
そのためのツールが【不安のレベル表】です(参考:中之園はるな2024,P128)
ここで初めて、支援が「気合いで頑張らせる」ことでも、「安心ゾーンの中に留め続ける」でもない、段階的な行動変容へと進んでいきます。
では、なぜ第4回までで大きな変化が起こるのか
それは、この4回が単独で働いているのではなく、順番に積み上がっているからです。
第1回で親子関係が整い、
第2回で子どもの状態が理解され、
第3回で身体の緊張への対処が入り、
第4回で不安と回避の構造が見える。
この流れによって、親はただ心配する存在から、構造を理解して支援できる存在へ変わっていきます。
そして子どもは、ただ引っ込み思案で内弁慶な「話せない子」として扱われるのではなく、不安と緊張の中で適応しようと頑張ってきた子どもとして理解され、適切な環境調整と働きかけを受けられるようになります。
つまり、変化が起きているのは、子どもだけではありません。親の認知、親の関わり、親子の空気、子どもの身体反応への理解、課題設定の方法、そのすべてが変わっているのです。
その結果として、
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家庭内の緊張が下がる
- 親の子育てに迷いがなくなる
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子どもが良い行動を承認されて、自己肯定感が上がる
-
小さなチャレンジ行動を起こす勇気が出る
という変化が起こり始めます。これが、第4回までで目に見える成果が出やすい理由です。
この段階の変化は“必然”
ここで起きている変化は、前半4回の学びによって、変化を妨げていた要因が順に外れ、変化を支える条件が整ったからです。
言い換えれば、基本コース前半は、
-
親子関係を依存から自立へ、関係性を整える
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かんもくの理解を深める
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子どもと親の緊張を緩める(身体を整える)
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かんもく行動の仕組みを理解する
- 不安のレベルを付ける(4回目の宿題)
という、場面かんもく支援の核を、非常に理にかなった順序で学んでいるということです。だからこそ、まだ後半に入っていなくても、すでに子どもたちに変化が起こり始めるのです。家庭という土台が変われば、影響を受ける行動も変わり始める。これは、とても自然なことなのです。
まとめ
第4回までで大きな成果が出るのは、単に知識を学んだからではありません。
親の関わり方が変わり、
子どもの理解が深まり、
緊張への対処が入り、
回避の仕組みが見えるようになったことで、親子がこれまで無意識に繰り返してきたパターンから少しずつ抜け出し始めたからです。
場面かんもくの改善は、安心の土台を整え、不安の仕組みを理解し、小さな挑戦ができる条件を作ることで、子どもが本来持っている力が発揮されます。
基本コース前半の4回は、そのための非常に重要な導入です。そして、ここで起こる変化は、後半の実践をさらに深めていくための、確かなスタートになっていきます。
次回5回目からの公判では、いよいよスモールステップのチャレンジが始まります
初回30分【個別相談】申し込み

「家では話すのに、どうして学校では話さないの」と、我が子のことが理解できずに困っている保護者様はいませんか?場面緘黙症は不安障害の一つで、話したいのに話せない状態です。我が子を理解することが支援の第一歩です。
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小さいころから、家以外で話すことが難しい
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家では元気でよくしゃべる
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小学校の中学年、高学年になって学校で話せなくなった
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聞かれたことに頷くことも非常にゆっくり
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緊張して体が固まる(動けなくなる)ことがある
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