親子関係から今後の人間関係が構築される?幼少期の愛情の大切さ
幼少期に構築される親子関係は、大人になってからの人間関係にも影響を与えます。大人になった時に人間関係がうまく構築できない、人との接し方がわからない原因は幼少期に与えられた親の愛が関係していると研究により明らかになっています。
幼少期に構築される親子関係により子供は2種類に分けられ、やがてそれは人格を左右させることもあるため、今回は親子関係がその後の人間関係に与えてしまう影響と子供の愛着型について詳しく説明していきます。
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目次
親子関係が構築される幼少期が人間関係に与える影響
大人になってからの人間関係の構築の仕方や良し悪しは、幼少期に受けた親からの愛情が関係していると言われています。たっぷりの愛を親から受けた子供は愛することを幼少期に学ぶことが出来ているので大人になっても人を愛することができますが、愛をあまり受けずに育った子供は大人になってからもなかなかうまく人を愛することができません。
このように大人になってからの人間関係の構築の仕方は、幼少期に構築された親子関係に左右されるのです。必ずしも幼少期の親子関係が影響しているとは言えませんが、少なからず影響を与えている場合が多いので、以下では人間関係の構築や継続がうまくできない原因を2つ紹介していきます。
愛情を感じずに生きてきた
幼少期に親からの愛情を感じずに育ったことで子供は愛情を与えるということを知らないまま大人になります。そのため、
- 親から何気なく言われた一言や言動に苦しんだまま大人になった
- 両親がお互いを愛していず、ケンカばかりの日々を過ごしながら大人になった
などの状況は子供にとっては不安となり、そのまま将来他人に向けられ、人を信じれなくなったり、傷つくことを恐れ消極的になったりと幼少期に植え付けられた不安は将来もずっと根付いたままとなります。
比較されることが多かった
誰かと比べられることが多い幼少期を過ごすと、子供は他人に対しても同じく比較をします。そのため、常に周りの評価や他人との差を気にするようになり、自分の行いに満足感を得られることがなく、自己肯定感が低くなり、自分で選択ができない人になる場合もあります。
また、日本の学校では点数やその他評価などを比べられることが多く子供にとって負担になっている場合もあるので、家庭では暖かくありのままを受け入れてあげましょう。
親子関係次第で変わる2種類の愛着型
愛着型とは赤ちゃんが親から受けた愛情の豊かさによって分類される赤ちゃんの性格のことをいいます。愛着型には大きく「不安定型」と「安定型」の2種類があり、いずれも親子関係から大きな影響を受け、幼少期の愛着型は大人になってからも人間関係に影響を与えます。
以下では「不安定型」と「安定型」の2つをご説明していきます。
不安定型
何かに必要以上に恐怖を感じたり、他人と接点を持とうとせずに引きこもってしまう子供は「不安定型」となります。不安定型の子供は自分で感情をコントロールすることが難しく、いじめや暴行につながるなどの行動も起こしがちで、うつ病や不安障害を持つ方は不安定型であることが多いです。
幼少期の親子関係の構築は大人になってからも根強く焼きつくため、できるだけ子供と接し暖かい愛で包み込んであげましょう。
安定型
感情のコントロールが上手くでき、周囲に迷惑をかけることのない子供は「安定型」の子供です。親が幼少期にたくさん話しかけていたり温かいミルクや清潔なオムツを用意してもらえた安定型の赤ちゃんは親子関係がしっかり構築されていることが多く、人は頼ることが出来るという意識が生まれます。そのため、大人になってからも人に上手に頼れたり、大事にしたり出来るので人間関係を上手く築き上げることができるのです。
幼少期に構築した親子関係が人格を左右する
親からの愛情の受け取り方次第で子供の人生に大きく影響を与えることがあります。もちろん子供自身の生まれ持った性格などもありますが、幼少期の親子関係の構築から愛情の受け取り方や与え方を学んでいくのです。
幼少期の親子関係は人生においての基礎となるので、忙しくてもできるだけ子供と接する時間やふれあいを大事にしてあげましょう。
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