場面緘黙の子が勇気を手に入れて「話せない自分」を克服する方法
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目次
場面緘黙は、大きくなったら治るのですか?
残念ながら、「大きくなったら治る」というエビデンスはありません。
早期発見・早期の治療的介入が必要です。
ここで、初めて読む方のために、場面緘黙とは何かについておさらいしてみましょう。
場面緘黙とは、医学的には不安障害に類する疾患です。
器質的な障害がないにもかかわらず、特定の社会的場面(学校など)で声が出にくくなる状態を言います。
代表的な症状としては、緊張しなくて済む「家」ではしゃべることができるが、「外」ではしゃべれなくなります。時には体が固まって動けなくなることもあります。
原因は特定されておらず、以下のような複数の要因が指摘されています。
- 偏桃体の過敏なのではないか? 偏桃体は危険・恐怖に反応して身を守る安全装置➡安全な場所でも反応する?
- 遺伝的要因
- 行動抑制的気質
- 地域性・文化的要因
早期発見・早期の治療的介入が必要です。
では、自然には治りにくいといわれる場面緘黙の子をどうやって治すの?
場面緘黙の子を持つ保護者様には一番気になるところですよね。
その方法は、トレーニングです。
場面緘黙の改善には「行動療法」が効果的であるといわれています。
当社が開発した「かんもくペアレントレーニング」は行動療法に基づいてプログラムを組み立てています。
具体的には
- 始めは安心できる人と
- 安心できる場所で
- 不安の小さい場面から
発話のトレーニングをしていきます。
実践のポイントは
- 「経験値」を上げる⇒スモールステップで取り組むことで自信がつく、やればできたという達成感を味わう
- 緊張をほぐす、リラゼーションの実践。緊張と弛緩の感覚を感じて、緊張のコントロールができるようになる。
- 1,2を組み合わせて実践します。
しかし、緊張の強い場面緘黙児にいきなり発話トレーニングはしません。
場面緘黙の克服には保護者の協力が不可欠です
なぜなら、場面緘黙児は私のようなカウンセラーの前で、ほとんど固まっています。
話せませんし、筆談さえままならないこともあります。
つまり、カウンセラーに慣れてラポールを形成することに非常に時間を要します。
それよりも、緊張せずに過ごせて「話せる場所」である家庭から実践していただくことが近道だとわかりました。
まず保護者がトレーニングのやり方を理解していただき子どもと一緒にトレーニングを実践していただきます
それが、「かんもくペアレントトレーニング」です。
お客様の声
8か月間のトレーニングで、お友達と話せるようになったSちゃんのママに実践した感想を聞きました。
7歳の娘のことです。今まで緘黙の事を自分でも調べていましたが、市の相談機関に行っても「様子見ましょう」と言われ本当にそれでいいのか不安でした。
初めてネットで由美子先生のサイトを発見した時は、すごく世界
今までは外
でも今は、私自身しっかり場面緘黙の事を理解できて
トレーニングの中で、ラインのボイスメッセージをつかって、娘の声をお友
- 小さな事でも褒めること!
- スモールステップ!
- 場数を踏む!
を続けていきたいと思います!
本当にに8ヶ月間、濃厚な時間を
これからも学校の先生方と連携を取りながら緘黙の事を知ってもら
次にご紹介するのは、セッションの終了後に緘黙児が自分で書いた「目標」です。
頼もしい決意表明ですね
小学6年生(Aちゃん)
保護者にも、緘黙児本人にも大きな変化が起こっています。
中高生の緘黙児にも変化は起きる
年齢が小さいほど、トレーニングの効果が早く出ます。
でも、あきらめないでください。
私のクライアント様で高校生以上の緘黙児さんも話せるようになりました。
高校2年生から支援して、7か月で克服したKちゃんです。
お顔出しOKです。
話せるようになって、今、学生生活を楽しんでいます。
緘黙児が勇気を手に入れて、話せるようになる方法は「トレーニング」です。
今日も最後までお読みくださりありがとうございました。
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