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私の子ども、発達障害のグレーゾーンかも?を解説

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子どもの心配をする親

 

自分の子どもが他の子に比べて落ち着きがなかったりすると、なんでうちの子って周りと比べてこんなに落ち着きがないのだろう?他の子と比べる必要はないけど、特に初めての子どもは何が正しいのか悩んでしまう方も少なくはないと思います。

 

この記事ではもし自分の子どもが発達障害のグレーゾーンだった場合の対応を紹介していきます。グレーゾーンについて理解を深め、自分の子どもとしっかり向き合いましょう。

この記事を読むための時間:5分

発達障害のグレーゾーンとは?

実は発達障害のグレーゾーンという診断名はなく、発達障害の特徴は出ているが発達障害の診断基準までは満たしていない症状を『発達障害のグレーゾーン』という言い方をします。

 

発達障害より特徴が弱いため、返って親の躾がなってないと周りから言われたり、なんで周りはできているのにうちの子はできないのだろうと叱ってしまいます。そのため子どもは生きづらさを感じたりするので、症状についてしっかり理解して子どもと向き合う必要があります。

発達障害のグレーゾーンの特徴

落ち着きがない、音や声に敏感に反応したり、泣きやすかったりといったことが例にあげられます。また人と話をしているときにその場に合わない質問をしたり、相手の気持ちを理解することが難しく、自分勝手な行動をしてしまうこともあります。相手に伝えたいことがあってもどう言葉で伝えたら良いのかがわからなかったりするため、人とコミュニケーションをとることが苦手です。

 

子どもがグレーゾーンかもしれないと感じたときの対応

子どもがグレーゾーンかもしれないと感じると育てている親御さんもとても不安になってしまうと思います。でもまずは気持ちを落ち着かせ、以下の3つを心がけましょう。

子どもの行動を観察してみる

発達障害やグレーゾーンの子どもは問題行動を起こします。その問題行動をなぜ起こしたかを観察していくことで、グレーゾーンの症状の軽減に繋がります。まずは問題行動に繋がった要因や経緯を観察していきましょう。

 

問題行動は小さな要因が集まることで起こります。そのため子どもを観察し早期段階で見つけて直していけば問題行動を無くしたり、小さくしたりできます。観察方法のやり方とは2週間ほど子どもの行動をメモしていきます。そうすることで、問題行動の小さな要因に気づいたり、行動パターンを読むことができるようになります。

 

メモする項目としては、問題行動を起こした時間、問題行動はどういったものだったのか、問題行動を起こした際その前はどんな出来事があったか、問題行動をした際にどういう対応をとったか、その4点を注意深く観察し、気づいた点を書いていきます。特に注意する点としては問題行動を起こした際の直前の出来事です。まずは注意したりせずにしっかりと観察していきましょう。

グレーゾーンの特徴を理解する

グレーゾーンの子どもの特徴を理解することで、その特徴にあった行動をとることができるようになります。例えば音に敏感に反応するといった子どもがいるとしたら、それもグレーゾーンの特徴の一つです。

 

聴覚過敏という症状で音が全て同じ音量に聞こえたりするため、みんなに同じように声をかけたつもりでも大きな音に聞こえてしまっている可能性があります。周りから見たらあの子いつもびくびくして落ち着きないなー程度にみられ、注意する人も中には出てくるでしょう。

 

しかしそこで注意しても何度も失敗を繰り返すため、何度も注意される失敗体験のみがその子には残ってしまいます。子どもはそれに対してうまく言葉で伝えることができないため、大人がその子の特徴を理解し、その原因を見つけていくことで対応方法もわかります。前述でも述べたように注意深く観察していくことで、特徴も理解することができるでしょう。

子どもの気持ちを理解するようにする

グレーゾーンの特徴を理解していくと、今度は子どもの気持ちも理解できるようになってきます。もちろん、全ての気持ちを理解することは難しいので、今この子はどんな気持ちでこの行動をしているのだろうと、理解しようとすることが大事です。理解しその子と向き合うことで、子どもへの指示が通りやすくなります。

 

またほとんどの人が共感してもらえると、その人に信頼感を覚えるためそのまま仲良くなったりします。同様にグレーゾーンの子どもたちも共感してもらうことで、問題行動が減ったり、感情を落ち着かせやすくなります。

 

信頼関係が生まれると困っている時に何かしらの合図をしてくれたり、助けを求めたりしてくれるようになるため、まずは信頼関係を築くためにすぐに注意をするのではなく、気持ちを理解しながら注意深く観察をしていくようにしましょう。

グレーゾーンの子どもを持つ親の相談場所

グレーゾーンの子どもを持つ親は、不安になったりする人も多いでしょう。周りの子どもと少し違うと誰に相談したらいいのかわからなくなると思います。まずはいつも通っている信頼のできる幼稚園の先生や保育園の先生、小学校の先生に相談してみるといいかもしれません。

 

数多くの子どもたちを見てきた先生たちなら、子どもの落ち着かせ方だったり、今まで想像もしていなかったアドバイスがもらえる可能性があります。また家での様子と外の様子を先生と共有することで行動の分析にも繋がり、行動を抑える要因が見つかりやすくなります。

 

また地域の子育て相談窓口や、療育施設に相談することもできます。療育施設は確定診断されていないグレーゾーンの子どもも療育や発達検査を行えます。一人で抱え込むより相談することで、親も心が軽くなることもできるでしょう一人で悩まず、周りの人に相談していくことで協力者も現れ、症状を抑えることに結びついてきます。

まとめ

周りから見たら躾がなってない、怠けていると言われることもあるかもしれません。

発達障害のグレーゾーンの子ども達は、上手くコミュニケーションが取れないことがあるため、周りの大人達がその子を理解し観察していくことが大事になります。

 

一人で考えるのではなく周りの先生や大人と協力していくことで解決の窓口も見えてくるはずです。子どもに寄り添い子どもの気持ちを理解し、子どもとの信頼関係を築いていきましょう。

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