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発達障害とHSP(HSC)の違いとは?

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音に敏感な女性

 

HSPとは光や音、匂い、人の感情に敏感に反応してしまう感受性が強すぎる気質の人を指します。発達障害と似ている部分もありますが、違うものになるので、それぞれの特徴や違いについてこの記事で詳しく解説していきます。

この記事を読むための時間:3分

発達障害とは?

発達障害とは広い意味であり、事細かく分類していくと自閉症スぺクトラム症(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害などの障害に分けることができます。脳機能の発達に偏りがあり、それが原因で人とのコミュニケーション力や問題解決における能力の低下がみられます。

 

仕事では失敗するつもりが無くてもミスが多かったりといった傾向がありますが、その反面発想力が豊かだったり、行動力に長けているといった長所があるのも特徴です。

HSP(HSC)とは?

HSP(Highly Sensitive Person)とは非常に敏感な人、外の刺激や人の感情にものすごく敏感に反応してしまう気質の人のことをいいます。気質であり病気ではありません。よくHSCといった単語も出てきますが、HSP(ハイリー・センシティブ・パーソル)は大人を差し、HSC(ハイリー・センシティブ・チャイルド)は子どもを指しているため、症状としては変わりはありません。(以後HSPと省略します)

 

HSPと想定される人は約5人に1人といわれており、高齢になるほどより刺激や環境の変化にも敏感さが増していく傾向があります。HSPは生まれた時から持っている気質で、個人差が大きいという特徴もあります。

HSP(HSC)の特徴

普通の人ではあまり気にならない刺激でも反応してしまうため、疲れやすかったり、周りのちょっとした変化にも気づく、人の言動などの情報を深く考え込んでしまうといった特徴があります。HSPは悪い部分だけではなく、他の人に対して共感することができるため、人の気持ちを理解しやすいといった面もあります。

 

しかし子どものときは敏感すぎることが誤解されてしまい、周りの子どもたちに臆病、わがままといった認識をされてしまう事があります。

発達障害とHSP(HSC)の違い

HSPと発達障害の違う点としてあげられるのは共感力です。HSPは共感力が人一倍あり、他人の感情に入り込みすぎてしまう傾向があります。そのため考えすぎてしまい自分が苦しくなってしまうことが特徴ですが、発達障害の自閉症は人の感情を読み取りづらく、顔の表情や空気を読むことが難しいことがあげられます。

 

人との関わり方で比べると、HSPと自閉症は1人を好むという点では共通しています。しかし、HSPは人との距離間が近いことが苦手であるのに対して、自閉症は人との距離間が近く人と目を合わせない、相手の感情を読みづらいといった相違点があります。

 

多動性においてはHSPは特にそういった特徴はなく、発達障害では落ち着きがない傾向がみられます。

 

発達障害、HSPともに生きづらさを感じている人が多いですが、生きづらさを感じている所にも違いがあります。発達障害の場合不注意によるミスなどに悩みを抱きますが、HSPの場合他人を気にしすぎて慎重になりすぎてしまうことに悩むことが多いです。

 

一見似たように見える二つですが、違いを理解すると別物だということがわかります。

まとめ

似たような症状でも発達障害とHSPはまた違うものです。現状一緒にされることが多いですが、その原因としてHSPという言葉自体がまだ理解されていないことがあげられます。HSPについての知識や理解がないために、生きづらさや他人との違いを感じたタイミングで自分を発達障害だと思い込んだり、他人を発達障害だと決めつけたりする人もいると思いますが、正しい知識を身につけることでその人の個性について正しく理解できます。

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