【社交不安?】不安が強いこどもに考えられる病気と対処法
「子どもの人見知りがひどいけど、これってなにか原因があるのかな?」「学校で緊張して何も話せなくなるみたいなんだけど、大丈夫かな」このように、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。子どもが日常生活で強い不安を感じていることに悩みつつも、そのまま様子をみて過ごしているケースはよくあります。
この記事では、そんなお悩みを持っている方に向けて不安が強いこどもに考えられる病気と対処法について解説していきます。
この記事を読むための時間:3分
目次
そもそも社交不安とは
社交不安とは、人との交流において、実際の状況よりも著しく不安や恐怖を感じ、それが日常生活に大きな支障をきたすことを特徴とする障害です。
子どもの社交不安
社交不安は発症しやすい年齢が低く、平均で13歳といわれています。社交不安は小児時期でも発症しますが、社交不安は思春期の子どもに非常に多く見られることも特徴の一つです。
子どもの社交不安の症状と原因
誰しも、初対面の人と会うときや、人前で話す時には不安や緊張を感じるものです。しかし、社交不安では、その不安がとても強く継続的になります。常に、人前での発表や、友だちとの会話や食事などに強い不安や緊張、恐怖を感じます。
子どもにみられる社交不安の症状
社交不安の症状としては、人の目を異常に気にしたり、人前に出ると震えたり頭が真っ白になるなどあげられますが、子どもの場合は、人と関わる場面において、泣く、立ちすくむ、癇癪を起こすなどもあります。
子どもの社交不安の原因
社交不安の原因はまだ明らかにされていませんが、子どもの場合、もともと持っている気質が関係していると言われています。その他にも、環境によるストレスや、遺伝的な要因、脳内の化学物質のバランスの崩れなどが原因として考えられます。
不安が強い子どもに親ができること
子どもの不安が強い場合に「性格の弱さ」や「育て方の問題」などと捉えられがちですが、社交不安の場合は、子どもの性格や育て方が直接の原因ではありません。不安に対して、焦ったり、責めたりしがちですが、事態を悪化させてしまうので注意が必要です。
まず親が知っておきたいこと
社交不安は、対人関係において、本人の意識とは関係なく激しい不安や恐怖が生じます。強い不安を子どもに我慢させ続けると、自己肯定感が低下し、不登校や、友だちと関係がうまく作れなくなるなどの社交不安へとつながります。
そもそも不安は悪いものではない
不安は、何か悪い事や、知らないことに対して予想したり、それに対処しようという心の働きです。誰にでもあるものですし、悪いものではありません。不安をなくすのではなく、うまく付き合っていくようにしましょう。
社交不安かな?と思ったときに親ができること
子どもに社交不安の疑いがある場合、まずは焦らずに子どもの様子をみながら、その不安を受け止めてあげることが大切です。
子どもの不安のサインを見逃さない
子どもに社交不安がある場合、常に強い不安を抱えているため、緊張状態が続きます。精神的にもネガティブ思考に陥りやすく、体調不良も続きやすくなります。勉強や作業に集中できなくなったり、夜眠れなくなったりするなどのサインを見逃さないようにしましょう。
子どもをリラックスさせる
強い不安は、子どもに精神的に負担をかけます。不安による恐怖を感じ続けることは子どもにとってとてもしんどい状態となるので、まずはその状態をやわらげるため、不安の原因になっている環境を見直してみましょう。深呼吸をしたり、ポジティブシンキングに導くことも有効です。または、子どもがリラックスできるアイテムを準備しておくのも良い方法です。
子どもの話を聞いてみよう
子どもが強い不安を抱えている場合、その不安と恐怖でいっぱいになってしまいがちです。子どもの話しに耳を傾け、その思いを聞くだけでも子どもの不安の軽減に繋がります。
親の一番の役割は子どもを安心させること
子どもにとっての不安は、環境やストレスの状況によっても変化していくものです。子どもに強い不安がある場合、それに伴う症状も含め、うまく対処しながら生活することは簡単ではありません。しかし、親が子どもを理解し継続的に支えることは、子どもの安心につながります。子どもが理解され、愛されていると感じることが一番の親の役割であるといえます。
子どもの不安が強いことでお悩みの方は一度専門家に相談を
この記事では、不安が強い子どもに考えられる病気と対処法について解説しました。子どもの強い不安は、そのままにしておくと、社交不安へとつながる可能性があるので、子どもの様子をみて心配な場合は専門家へ相談してみるとよいでしょう。親子共々に、自分たちに合った方法で、不安にうまく付き合っていきましょう。
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