熊本の場面かんもく家族支援・メンタルケア

~体験談が聴ける~【パパママ交流会】11/13に開催しました

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【場面緘黙児の保護者】はどんなサポートをしたのか?

今回は、いずれの回も海外からのご参加者がありました。

家では話すのに、社会的場面で話せない【場面緘黙児】を支援してくれるところがない。

ということで、新しい参加者様は熱心にお話を聴かれていました。

 

緘黙児に起こった変化とは?15時の部

中之園が以下の項目についてインタビューさせていただきました。

  • 最初に子どもが緘黙ではないかと思ったきっかけ
  • その時の心境/そのあと、どうしましたか?
  • 私のとご縁はどこからでしたか?最終的に受講を決めた【決めて】は何でしたか?
  • 実際に受講してみていかがでいたか? (ママの心境はどう変わったか。子供はどう変わったか)
  • 今現在のお子様のご様子を教えてください。
  • 一番うれしかったことは?
    •  

 

【卒業生Yさんの体験:中1女児の母】

小さいころから、元々全く喋らないわけではなかったんです。問いかけには答えられるし。

そのうちどうにかなるかな~と思っていました。

ところが小学校の高学年になって、自分の意見が言えないことから登校渋りが始まり、改めて何が原因かを娘に聴くと「話せないから、行けない」とわかりました。

その時、もっと早く気づいてあげれてたら・・と後悔しました。

学校でもスクールカウンセラーに相談していましたが、「無理して学校に来なくてもいい」とか緘黙とは関係ないアドバイスでした。本人は行きたいけど行けない、それは緘黙が原因なので、何とかならないかとネットで調べました。

由美子先生のホームページにたどり着いたとき、これだと思いました。うちの子とぴったり同じことが書いてあると思い、受講しました。

受講してみて変わったことは、

講座で習うことを一つ一つ本人と相談しながら実践していきました。大丈夫かなと心配していましたが、画面にも顔を出すことができて、【ジブン進化】では、最後のお話チャレンジも話すことができて、自信になったようです。スモールステップの実践も本人が納得してできたので良かったと思います

・学校への行き渋りが減りスムーズに行けるようになった

・無理だと思っていた修学旅行に参加できた

・卒業式にも参加できた。

・中学校は自分で考えて、自分に合った学校に行きたいと言って受験して合格し、楽しく通えている。

・中学校でも、事前に準備をすれば発表もできます。

一番うれしかったのは、娘が行きたいのに行けなくて辛い時期があったのに、今元気に登校している姿を見ると涙が出そうです。

以前より積極的になりましたし困ったときは、どうすればいいか自分で考えて、行動できるようになったこともうれしいです。

 

 

 

 

★Yさん、すばらしい【体験発表】ありがとうございました。

【基本コース】【ジブン進化】コース、それぞれ取り組む目標がありますが、

【ミライ開花】のテーマは「自分で考え行動できる人になる」ということでした。見事に目標を達成しましたね。

娘さんも、セッションが進むごとにだんだんに緊張がほぐれて、話す声もはっきりと聞こえるようになってきましたね。講座の中で練習を重ねていったことを、自分のフィールドで発揮できて素晴らしいです。

 

 

【Tさんの体験:小6女児の母】

★うちの子は、小さいころにASDと診断されています。幼稚園では喋っていたのですが、小学校に上がってから学校で喋れなくなりました。

支援クラスで、比較的配慮があったので、さほど心配せずいつか治るだろうと思っていたのですが、高学年になっても変化がなく民間のプレイセラピーにも通っていましたが、やはり変化がなく「様子見ましょう」という感じ。

由美子先生との出会いは、夫がインスタグラムで先生を見つけて、私につなげてくれたんです。

受講の決め手になったのは、それまでも色々本を読んだりして自己流でやっていましたが、これでいいのかどうかわからなくて不安でした。相談しながら取り組んでくださるところがいいと思いました。

娘の変化は、受講してから行動力が付きました。

元々不安が強くて、怖がりですので学校へは私が送り迎えしていました。でも、今は迎えにはいかなくてよくなり自分で帰ってくることができるようになりました。講座の中で、色々と宿題が出て取り組むうちに自信がついてきたようです。【ジブン進化】の最後の課題、ZOOMのお友達と話すことについても直前まで、どうしようと迷っていましたが、自分でやると決めて、臨んだらできたので、それがすごくよかったのだと思います。やればできたという感覚が分かったのだと思います。

最近では、クラスのお友達が遊びに来た時、しりとりやクイズを声を出してできたり、自ら「○○しよう」と働きかけることができるようになりました。

一番うれしかったのは

先日、お友達が学校に傘を置き忘れていることに気が付いて、娘が自らお家に持って行ってあげることができたことです。お友達のお家の人には話せないので、用件をメモに書いて見せたそうです。今までなら頼まれても断っていたのに、お友達のことを思ってこんなことができるようになったなんて、本当にうれしかったです。

 

 

★Tさん、体験発表ありがとうございました。

最初にご主人とお話した時、娘さんが家で癇癪がひどくて妻が参っているというお話だったことを覚えています。

ママがASDの特性を理解しながらも、自立に向けてサポートされたことが大きかったと思います。学ぶことでママが落ち着いて対応できるようになりましたね。すると、娘さんも落ち着いて来ます。そして、出来る所からスモールステップの実践を重ねて自信が付きましたね。素晴らしいです。行動が積極的になり、今度はこんなことがやってみたいというまでになりましたね。

 

緘黙児に起こった変化、20時の部

 

【Iさんの体験:中3男子の父】

★息子が緘黙ではないかと気づいたのは、小1のときです。妻と担任の懇談があって、息子が笑わないし喋らないと聞かされました。家ではよくしゃべるし、中心的な存在で場を盛り上げてくれるような子でした。ところが学校では友達とも喋らないんです。

その時の心境は、内弁慶なのかな~と思い大きくなれば話すのかな~と思っていました。

学校カウンセラーには、2年生からかかっていて筆談やゲームをしましたが話せず、友人とは遊べていました。そのうち本人がカウンセリングが嫌だというので止めました。

医者にもかかりましたが、診断をつけて薬を出すだけと言われ、どこにも相談するところがない状態でした。

由美子先生とは、Facebookで何かの記事を読みました。

受講の決め手は、本人が治りたい意思があるとわかったからです。当時中2でしたが、中学校に入ってから1年半、一度も学校に行けず、家でも自室に閉じこもっていました。そんな状態で、本人が参加しないのではと思っていましたが以外にも「やる」と言ったので決めました。

受講して変わったことは

まず私の考え方が変わりました。悪いところにばかり目を向けずに、家庭がこの子の居場所になるように、良いところを見て褒めて、自信をつけさせてやろうと思いました。

すると、受講して2か月ほどたったころ、息子が登校できるようになりました。

実践したことは、初めは私が息子の部屋に行くと、シッシッと手で追い払われていましたが、何とかコミュニケーションを取ろうと、筆談で話しかけたり、クイズを出したり1問1答のやり取りをする中で、だんだんと息子との距離が近くなり学校に行きたい気持ちがあることが分かりました。

それ以来午前中だけですが登校もできるようになりました。

今中3になり受験勉強を頑張っています。志望校も自分で決めて、勉強の計画を立ててやっています。

話すことのチャレンジも、自分なりのボイストレーニングや、表を作って話すチャレンジに取り組んでいます。散歩の時人に会えば、挨拶する、会わないときは車に話しかけるということをやっています。

一番うれしいのは、自分で調べて意欲的に行動できるようになったことです。自分で決めたことは計画的にやっています。

本当にこの1年で息子は成長したと思います。

 

 

★Iさんの体験も素晴らしいですね。

息子さんの変化を見て、改めて本来の持っている力が発揮されていることを感じます。

パパの寄り添いも素晴らしかったですね。

私がお伝えしたことは、

「子どもの好きなことに親の方から近づいて一緒に楽しむことです」ということでした。その子の好きなことが何か、何をどうすればいいかは私にはわかりません。一番知っているのはパパやママですよね。

元々は、元気で明るく場を盛り上げる役だった息子さんが、引きこもってしまったのは、場面緘黙の子の生き辛さによる2次障害と言えるかもしれません。

パパの上手なサポートによって息子さんがエンパワメントされているのが嬉しいですね。

 

参加者の感想

~初めてご参加の皆様へ~アンケートの回答から

今回の【交流会】では、主にどのようなことが得られましたか。3つほどあげてください。

★Aさん★

  • 緘黙の具体的プログラムがあること。
  • 実際に実体験に基づいていることを知れたこと。
  • 実際の受講生の方の環境や体験をうかがうことができたこと。

★【Bさん】★

  • 親の子供への接し方で子供は変わる、
  • ちょっと待ってあげて自分ですることが大事、
  • これから変わると思える希望が湧きました。

★Cさん★

  • 子どもへの声掛け、親の対応がいかに大切かと理解できた。
  • また、今回の交流会の体験談を聞いて希望が持てた。

★Dさん★

  • 同じ悩みをもった方の克服体験を聞けたこと
  • 体験談を聞きこれから先の希望が見えてきた
  • 焦らずその子に応じた対応をとることが必要であることが分かった。

【まとめ】

 

講師から

 

皆様ご参加ありがとうございました。

体験発表の方々から、共通してあった言葉は

・「そのうち治るだろう」と思っておられたことです。

これは仕方がないですね~専門家に相談した時も同じことを言われることが多いのですから。

しかし、そのうちはやってこなかった。

そして、受講してからは

・行動が積極的になり

・自分で考え行動できるようになりました。

素晴らしい変化ですね。

個人差はありますが、緘黙の子は確実に変化していきました。

始めてご参加の保護者様も

今は勇気がなくて引っ込み思案な場面緘黙の子でも、正しく学んで実践すれば、

・話せなかった人や場所で話せるようになったり

・行動が積極的になった

ということが分かって、「希望が湧いてきました」と多くの方が感じられました。

また、受講された保護者の方の話を聞いて「同じ悩みを持っているのが自分だけではないと知ることができた。」とおっしゃっています。

 

これからも場面緘黙児とパパママを応援しますよ。

 

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精神科クリニックにも在籍する公認心理師が主催するセミナーです。【かんもく親子コーチング】は、エビデンスのある支援法を保護者様にお伝える親のための学習会です。これまで延べ4000人以上の緘黙の親子を支援し、9割の緘黙児さんに良い変化がありました。個々のクイアントの悩みに寄り添い、その解決へ向けてお手伝いをしています。

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