F君の願い ~雑談がしたい~
こんにちは。メンタルケア心安の中之園です。
いつもブログを観ていただきありがとうございます。
今日は、以前もご紹介したF君の近況報告です。
*掲載の許可をいただいています。
「場面緘黙は治るのですか?」と訊いてくれた彼です。
その後も、就労支援施設に熱心に通って、積極的に「話すこと」にチャレンジしています。
でも、それは簡単なことではないのです。
まずは1対1の場面から練習しました。
作業の時に、偶然ある利用者さんと2人になって、F君は今がチャンスと思いました。
そして、「話す練習をしたいので、よかったら僕と話してもらえませんか?」と声をかけたのです。
F君の勇気!!すごいです。
その時どうだったの?と訊くと、「ちょっとドキドキしたけど、2人きりだったから大丈夫だった」と。
次に3,4人のグループで話す練習⇒5~8人ぐらいのグループでトライ、という風に増やしていきました。
今では、大勢の他者の前で、注目を浴びながら自分の意見を言うとき、ドキドキレベルはMAXでも、話すことが出来る様になりました。
F君の頑張りには頭が下がります。
もちろん、通所施設のスタッフや利用者さんの理解と協力は不可欠です。
施設のスタッフさんと、担当カウンセラーである中之園もカンファを行い連携して支援しています。感謝です。
場面緘黙のF君にとって「雑談」はとてもハードルが高いのです。
F君とは、以前もご紹介したことがある18歳の男性です。☞「場面緘黙は治るのですか?」
私とのカウンセリングセッションの中では、最近、スムーズに会話ができるようになってきました。以前は、すぐに言葉が出なくて考え込んだり、途中で言葉に詰まって間が空いたりしていました。
それでも根気よくカウンセリングを受け、私と話す練習や、就労支援施設においても話す練習を重ねてきた頑張り屋さんです。
その彼が、「今度は、先生(中之園)と雑談をしてみたいです。」「今までは、先生の質問に答える形で僕が話す練習をしていましたが、今度からは『雑談』というものがしてみたいです」とリクエストをしてくれました。
嬉しかったです。
自ら、課題を見つけてそのことにチャレンジする勇気を持った青年です。
全力で応援していきたいです!!
『雑談』の実践については次回から、メールマガジンにてお知らせします。
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