場面緘黙の子は自然に治るの?親にできることは?
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目次
場面緘黙の子は自然に治るの?
我が子が家以外で話せない、保護者様にとっては一番心配なことだと思います。
しかし、場面緘黙症の子どもの症状は多様であり
どれくらいの子どもが自然に話せるようになったかの信頼できるデータは見当たらないのが現状です。
私の講座生さんにも、初めて我が子が緘黙ではないかと思ったときの心境を聴いてみますと
多くの方が、「大きくなれば、そのうち治るだろう」とあまり大事には考えなかったと言われました。
さらに、医療機関や、支援センター等に相談しても「様子を観ましょう・・」と言われる。
その結果
何の支援も入らないまま「大きくなって」行くわけです。
私は、支援者として多くの場面緘黙児と保護者を関わる中で、様子を見るのはおススメしません。
早く支援を入れるほど
つまり年齢が若いほど、改善の効果が速いと実感しています。
*参考 ~体験談を聴こう~【パパママ交流会】https://ysmentor.net/pickup/31967/
トレーニングを受けた【ママと子供の感想】https://ysmentor.net/pickup/31661/
有効な治療法と言われるものは?
エイミーコルトバ著【場面緘黙の子どものアセスメントと支援】(2019 pp 81-82 )を一部抜粋して紹介します。
”場面緘黙に対する最も効果的な介入方法は、脱感作*を用いた行動療法を用いた介入であることは多くの研究で示されている(Orbech,2013, Vaccio2009 )。
行動療法的介入は、不安を軽減させるのに効果的であり、かつ言語的コミュニケーションを増大させる。場面緘黙に対する、介入方法の研究において、行動療法的介入と薬物療法、家族療法、精神力動的介入方を比較したものがある(Pinoek Stone.2002) その結果、行動療法的志向を持つ治療法が有意に改善を示すことが見いだされた。”
とあります。
脱感作*とは、様々な刺激に繰り返し曝されることにより人々が恐怖や不安を感じなくなっていくプロセスのことです。
つまり、私が場面緘黙の子どもたちに、講座の中で親と一緒にチャレンジしてもらう、スモールステップの行動がこれに当たります。
脱感作法には以下の2つがあります
- 刺激フェーディング法
子どもがすでに話すことができている人と場所を特定し、それを新しい人や場所でもできるようにサポートしていくこと。このようにして、子どもが話せる人と場所を広げていく方法です。 - シェイピング
子どもが非言語でもいいのでコミュニケーションが可能な方法から始めて最終的には「発話」できる所まで近づけていくようにサポートすることです。
いずれの方法も、【かんもく親子コーチング】の中に取り入れています。
親にできること~たくさんあります~
むしろ、親にしかできないことがあると私は思っています。
例えば
- 日ごろから、小さな子どもの「良い行動」を見つけること
- それを効果的に褒めて「良い行動」を増やすこと
- 子どもを信頼して「待つ」こと
- 親の考えを押し付けず、子どもの意見を聞き話し合うこと
- 子どもの不安を受け止めながら、「チャレンジ」をサポートすること
私は、親御さんたちの実践をサポートしています。
これらを実践してくださった受講生さんたちのお子様(緘黙児)は症状が改善しています。
お子様が、家以外で話せない【場面緘黙症】かもしれないとお悩みの方は
初回カウンセリングを含む【30分個別相談(有料)】をご利用ください
*開業以来行ってきました30分無料相談は2023年4月を持ちまして終了させていただきました
初回30分【個別相談】申し込み
「家では話すのに、どうして学校では話さないの」と、我が子のことが理解できずに困っている保護者様はいませんか?場面緘黙症は不安障害の一つで、話したいのに話せない状態です。我が子を理解することが支援の第一歩です。
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小さいころから、家以外で話すことが難しい
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家では元気でよくしゃべる
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小学校の中学年、高学年になって学校で話せなくなった
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聞かれたことに頷くことも非常にゆっくり
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緊張して体が固まる(動けなくなる)ことがある
上記の症状があるお子様のことで相談をご希望の方は
・お名前
・ご住所/電話番号/メールアドレス
・対象のお子様年齢(学年)
・かんもく状態の経緯を簡単に
下記のフォームにご記入いただき送信してください。
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